8月下旬は連日雨予報の所も、南海上の熱帯擾乱も気がかりな存在
8月下旬は連日雨予報の所も
上図はウェザーマップ発表による最新の16日間予報です。
あす21日(日)から8月下旬となりますが、ぱっと見て、傘マークが大変目立つ予報となっていて、特に仙台や熊谷はほとんど毎日雨予報です。札幌や東京は晴れマークも何日か出ていますが、それでも平均すると、2日に1日程度は傘マークとなっています。
九州ほど晴れ間
東海以西も晴れマークは少なく、曇りや傘マークの日が多いものの、福岡では雲は多いものの、晴れマークが目立つ予報となっています。
なぜこんなに傘マークが並ぶ予報となっているのかというと、南からの暖湿気の流れ込みがなかなか収まらない計算となっているからです。
南からの暖湿気が収まらない
上図は8月下旬に予想される平均的な暖湿気の流れ込みを描いたものです。
太平洋高気圧の縁辺を回るように、南西諸島付近から毎日のように暖湿気が本州付近に流れ込む予想で、この暖湿気に加え、本州付近は上昇流場になりやすいため、雨雲が湧き立ちやすい予想となっているのです。
今回の暖湿気は東日本を指向するように流れ込む傾向があり、この流れから離れている九州では北部を中心に、比較的晴れやすい予想です。
そして気になるのは、日本のはるか南の海上、あちらこちらに活発な積乱雲の集団が発生していることです。
気になる南海上の雲集団
現在、フィリピンの西や東では、真っ白な積乱雲が騒がしく発生している状態で、低圧部と解析されている雲の集団もあります。
低圧部とは低気圧性の循環は認められるものの、中心付近がハッキリとしない熱帯擾乱(ねったいじょうらん)のことで、中心付近が解析されるようになると熱帯低気圧となり、熱帯低気圧の風が強まれば台風となります。
今のところ、すぐに台風となるような予想はありませんが、来週は熱帯擾乱が沖縄付近へ近付くモデルもあり、もしそうなれば、一段と湿った空気が本州付近へ流れ込む可能性もあります。
これから9月にかけて、最も台風の発生しやすい時期が続くことから、南の海上からも目の離せない状態が続きそうです。