センバツ出場32校決定。2010年代の47都道府県ランキングは……
第93回選抜高校野球大会の選考委員会が行われ、出場32校の顔ぶれが決まった。いずれも好投手の畔柳亨丞、小園健太、代木大和を擁する中京大中京(愛知)、市和歌山や明徳義塾(高知)。さらに仙台育英(宮城)、敦賀気比(福井)、智弁学園(奈良)、大阪桐蔭といった強豪が顔をそろえた。離島からミラクル躍進を果たした大崎(長崎)、21世紀枠の4校を含め、8校が春夏通じて初出場というのもフレッシュだ。中止になった昨年の第92回からは、12校がリベンジ出場を果たしている。
センバツに強い都道府県は?
昨年が中止になったから、今回は2020年代として、そして令和として最初のセンバツになる。19年は元号が変わる直前で、平成最後の大会だったが、試みに2010年代のセンバツの成績を調べてみると……都道府県順位は、以下のようになる。
1 大 阪 33勝10敗 優勝3準優勝2
2 東 京 16勝16敗 準優勝1
3 福 井 14勝8敗1分優勝1
4 愛 知 13勝7敗 優勝1
京 都 13勝12敗 優勝1
北海道 13勝13敗 準優勝1
7 和歌山 12勝10敗 準優勝1
8 埼 玉 11勝7敗1分優勝1
福 岡 11勝7敗 準優勝1
奈 良 11勝11敗 優勝1
兵 庫 11勝11敗
12 神奈川 10勝8敗 優勝1
群 馬 10勝9敗2分
14 熊 本 9勝9敗
15 岐 阜 8勝5敗
栃 木 8勝6敗
青 森 8勝7敗 準優勝1
18 沖 縄 7勝5敗 優勝1
静 岡 7勝5敗
千 葉 7勝6敗 準優勝1
滋 賀 7勝7敗1分
岩 手 7勝8敗
23 鹿児島 6勝7敗
愛 媛 6勝8敗 準優勝1
広 島 6勝8敗1分
高 知 6勝11敗
27 石 川 5勝4敗
長 崎 5勝5敗
香 川 5勝6敗 準優勝1
徳 島 5勝6敗
三 重 5勝7敗
32 大 分 4勝3敗
福 島 4勝4敗
茨 城 4勝6敗
35 宮 城 3勝6敗
36 山 口 2勝7敗
37 山 形 1勝3敗
山 梨 1勝3敗
新 潟 1勝3敗
秋 田 1勝4敗
宮 崎 1勝6敗
岡 山 1勝9敗
43 佐 賀 1敗
長 野 3敗
富 山 3敗
鳥 取 3敗
島 根 3敗
10勝以上の13都道府県は、優勝や準優勝で勝利数を稼ぐことが多いが、それのない群馬では、健大高崎が12年の初出場から7勝しているのが目立つ。今大会、何勝を上積みするか……。ほかに勝率5割以上なのは青森、栃木、千葉、静岡、岐阜、石川、滋賀、長崎、熊本、大分、沖縄で、青森の8勝はすべて八戸学院光星によるものだ。逆に、10年代のセンバツ未勝利県は長野、富山、鳥取、島根、佐賀の5県。とくに佐賀は出場さえ18年の伊万里の1回こっきり、しかも21世紀枠だった。ほかにも秋田、山形、山梨、新潟、岡山、宮崎が10年間で1勝どまり。勝率にして1割という岡山や宮崎以外は寒冷地で、枠数との兼ね合いで出場校自体が少ないせいもあるだろう。
横綱はやはりあのチーム
チーム別では、センバツの勝利数はこうなる。
1 大阪桐蔭 21勝4敗 優勝3
2 敦賀気比 12勝4敗 優勝1
履正社 12勝6敗 準優勝2
4 浦和学院 10勝3敗 優勝1
龍谷大平安10勝4敗 優勝1
6 智弁学園 9勝4敗 優勝1
智弁和歌山 9勝5敗 準優勝1
8 東海大相模 8勝2敗 優勝1
日大三 8勝4敗 準優勝1
八戸学院光星 8勝6敗 準優勝1
健大高崎 7勝3敗
12 東邦 6勝2敗 優勝1
秀岳館 6勝2敗
10年間で6勝以上はこの13校だけで、三重、報徳学園、高松商、興南が5勝で続く。今大会には大阪桐蔭、敦賀気比、智弁学園、東海大相模など、10年代のランキング上位校が出場するのが見ものだ。参考までに、夏も合計した2010年代のチーム勝利数ベスト10は以下の通り。
1 大阪桐蔭 42勝6敗 優勝6
2 八戸学院光星 24勝12敗 準優勝3
3 履正社 21勝9敗 優勝1準優勝2
4 敦賀気比 19勝9敗 優勝1
作新学院 19勝10敗 優勝1
仙台育英 19勝10敗
7 東海大相模 18勝5敗 優勝2準優勝1
日大三 18勝8敗 優勝1準優勝1
9 聖光学院 16勝10敗
明徳義塾 16勝14敗
抽選会は、2月23日。あとは、緊急事態がなんとか沈静化して、大会が無事行われることを祈りましょう。