SNSに夢中になり過ぎるとお金が貯まらなくなる理由

写真はイメージ(写真:アフロ)

SNSに夢中になり過ぎるのはお金の観点から見るとかなりの無駄遣いになります。

もちろん、ソーシャルメディアは友達や知り合いとつながれるので非常に役に立ちます。また、無料で連絡手段を持てるのも便利です。使うこと自体は問題ないし、むしろ活用すべきでしょう。

問題は使用している時間の長さにあります。1日の中には、お金につながらない、ムダになりがちな時間があります。電話、テレビ、ネット、ソーシャルメディア、通勤時間などがそうです。これらの時間をいかに圧縮できるかが、時間を有意義に使い、お金に変えていくポイントになります。

1日当たりソーシャルメディアを使う時間(2016年)は、10代は58.9分、20代は60.8分、30代は24.2分、40代は20.5分、50代は9.6分、60代は2分です。

「平成29年[平日1日]コミュニケーション系メディアの平均利用時間」より

年代別の平均貯蓄金額を見ると、60代が1,339万4千円、50代が1,051万2千円、40代が652万7千円、30代が404万1千円、29歳以下は154万8千円となっています。

もちろん年齢の経過とともに勤続年数や貯蓄年数が長くなり、退職金や相続を受けるなどを割り引かなければなりませんが、SNSに依存しない世代の方が貯蓄額は高くなっています。

国民生活基礎調査[各種世帯の所得等の状況](厚生労働省)平成28年度

日本の貯蓄率は1970年代の貯蓄率は20%を超えていましたが、1980年代から低下傾向となり、2000年には急速に低下し、昨今は2%代になっています。OECDが発表している主要先進国の家計貯蓄率(2016)を見ると、日本は2.56%、中国37.07%、スイス18.79%、スウェーデン16.62%、メキシコ15.45%、ルクセンブルク14.98%、ドイツ9.69%、フランス8.16%、オーストラリア7.92%、ノルウェイ7.07%、オランダ6.43%、アメリカ5.04%と日本の貯蓄率は世界的に見ても相対的に低いのがよく分かります。

SNSで友達からやりとりが来たらすぐに「返信しなきゃ」と思います。返信すると、また相手から返信があり、それが延々と繰り返されます。スタンプ機能を使ってかわいいキャラクターを購入すれば、200円の課金など。また、芸能人がインスタで着ている洋服がどうしても欲しくなってしまう、友達に自慢したいために無理をして着飾って素敵なレストランやホテルに行くなど。ソーシャルメディアは、時間とお金を浪費するようにできているのです。存在を否定するわけではありませんが、上手に使わない限り、大切な時間とお金をついつい浪費してしまいます。

「そうはいっても、やめられない……」という場合は、自分の「時給」を意識してみてください。時給1000円の人なら、1時間ソーシャルメディアを使うだけで、1000円をムダにしていることになります。

なお、通信費の目安は、手取り月収の5%以内です。それ以上にかかっていたら、やりすぎだと思ってください。コミュニケーションは時間ではなく、メリハリ。ソーシャルメディアは、ボーッと動画を見たりする時間もかかりますし、広告につられてお金を落とすこともよくあります。SNSに偏りすぎずに、相手と直接会って話す、興味を持った場所に行ってみるなど一次情報を取るようにした方が有意義な情報も手に入り、良質なコミュニケーションがとれるようになります。お金を貯めたいなら、「時は金なり」と言い聞かせる様にしましょう。