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ブロッコリー「指定野菜」へ昇格!ブロッコリーが主役のレシピや洗い方など

矢野きくの家事アドバイザー/節約アドバイザー/防災士/食育指導士
2026年から「指定野菜」となるブロッコリー(筆者撮影)

2024年1月22日、農林水産省が2026年よりブロッコリーを「指定野菜」に追加する方針であると発表しました。他の野菜の生産量はこの10年で横ばいもしくは減少しているところ、ブロッコリーの出荷量は2012年の12万2500トンから2022年には15万7100トンと約3割増となっているそう。

今回は指定野菜とは?、ブロッコリーの正しい洗い方、ブロッコリーが主役のレシピ2品をご紹介します。

ブロッコリーが追加される「指定野菜」とは?

指定野菜とは野菜のうち特に消費量の多いものを国が定めているもので、指定野菜の価格が下落した際に生産者に対して補助金が多く支払われるようになるため、安定して供給されるようになるというものです。

2024年時点での指定野菜は14品目(キャベツ、きゅうり、さといも、だいこん、たまねぎ、トマト、なす、にんじん、ねぎ、はくさい、ばれいしょ、ピーマン、ほうれんそう、レタス)で、前回追加された1974年(昭和49年)のばれいしょ(ジャガイモ)以来のため、2026年にブロッコリーが入ると約50年ぶりということになります。

ブロッコリーの洗い方

ブロッコリーのつぼみの部分は見てわかるように、とにかく細かい集合体のため汚れや虫が入っていても分かりづらくなっています。そのため水を入れたボウルの中でクルクルと回すようにして中の汚れを出すのが理想的。ただし、ブロッコリーに含まれるカリウムやビタミン類は水溶性のものが多いので、長く水につけっぱなしにすることは避けましょう。

水の中でブロッコリーをクルクル回し洗う(筆者撮影)
水の中でブロッコリーをクルクル回し洗う(筆者撮影)

ブロッコリーを少量しか使わずクルクル回しづらいという場合は、ポリエチレン袋に水と一緒に入れて袋ごと振るようにするのもおすすめです。

少量の場合はポリ袋で洗う(筆者撮影)
少量の場合はポリ袋で洗う(筆者撮影)

ブロッコリーは茎にも栄養がある

ブロッコリーはつぼみ部分だけでなく、茎も栄養が豊富です。外側の硬い部分を切り落とすと中の柔らかい茎が出てきます。輪切りや乱切りなど、そのときのメニューにあわせてカットして使うことができます。

茎は外側の硬い部分を切り落として食べる(筆者撮影)
茎は外側の硬い部分を切り落として食べる(筆者撮影)

ブロッコリーは茹でないのが理想的

前述のとおりブロッコリーに含まれるカリウムやビタミン類は水溶性のものが多いので、茹でると栄養が水に溶けて出ていってしまいます。そのため、ブロッコリーを加熱するときは無水調理鍋を使ったり電子レンジで加熱したりするのがおすすめです。

ブロッコリーは電子レンジ加熱や無水調理がおすすめ(筆者撮影)
ブロッコリーは電子レンジ加熱や無水調理がおすすめ(筆者撮影)

ブロッコリーが主役のレシピ1:ブロッコリーの天ぷら

個人的な話ですが、筆者が天ぷらの中でいちばんおいしいと思っているのがブロッコリーで、ブロッコリーの食べ方としていちばんおいしいと思えるのは天ぷらです。

1・まずは天ぷら粉をパッケージ指定の量の水で溶き衣を作ります。

2・ブロッコリーに薄力粉を薄くまぶしてから、衣をつけます。衣がつぼみの奥までしっかりつくように衣を入れたボウルの中で動かすようにしましょう。

つぼみの奥まで衣がつくようにする(筆者撮影)
つぼみの奥まで衣がつくようにする(筆者撮影)

3・160度の揚げ油で約3分揚げて完成です。

ブロッコリーの天ぷらは塩で食べるのがおすすめ(筆者撮影)
ブロッコリーの天ぷらは塩で食べるのがおすすめ(筆者撮影)

ブロッコリーが主役のレシピ2:ブロッコリーのポタージュ

(材料)2人分

・ブロッコリー 1/2株

・水250cc

・コンソメキューブ2個

・牛乳250cc

(作り方)

1・鍋にブロッコリーと水を入れ沸騰したら弱火にし、コンソメキューブを入れて約10分煮込みます。

弱火で10分ほど煮込む(筆者撮影)
弱火で10分ほど煮込む(筆者撮影)

2・フードプロセッサーやブレンダーなどで1を撹拌しブロッコリーの形がなくなるようにします。

3・2を鍋にもどし牛乳を加え弱火で加熱して完成です。

牛乳を入れたら沸騰しないように弱火で加熱するのがポイント(筆者撮影)
牛乳を入れたら沸騰しないように弱火で加熱するのがポイント(筆者撮影)

栄養豊富なブロッコリー、2026年に「指定野菜」になったらより購入しやすくなるかもしれませんね。ぜひブロッコリーが主役のメニューで楽しんでください。

家事アドバイザー/節約アドバイザー/防災士/食育指導士

家事の効率化、家庭でできるSDGsを中心に、テレビ、講演、コラム連載などで活動。働く人向けの時短家事術、シニア層への家事改革などをアドバイス。「防災士」の資格を持ち家庭での備え、「食育指導士」の資格も持ち、食品ロス削減をテーマにした講演も定評がある。100円ショップや業務用スーパーでのお得な買い物術の紹介や、便利グッズの開発にも携わる。【テレビ出演】NHKごごナマ(準レギュラー)・日本テレビミヤネ屋・TBSテレビはなまるマーケット・フジテレビ笑っていいとも他。【連載実績】HONDA・東芝・イオン等企業のオウンドメディアや、日経新聞・時事通信 他。【著書】シンプルライフの節約リスト(講談社)他。

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