大根が歴史的安値!豊作すぎて廃棄も。大根をおいしく保存!おいしく食べるテクニック
毎年のように、年末から年始にかけてニュースで騒がれるのは「野菜高騰」の四文字。鍋料理に使う野菜などが天候の影響で不作となり、価格があがって家計を直撃していました。しかし今年は少し状況が違います。
こちらのニュース【野菜の小売価格 大根や白菜など安く コロナ禍で需要減 農水省】にもあるように、大根や白菜の価格が平年を大幅に下回っています。農林水産省によると、今年の1月17日から19日の平均価格は大根が平年より26%安い価格となっているそう。
秋の天候がよく生育が順調であったことに加え、コロナ禍で需要が減ってしまったことが要因と言われています。大根の生産地では豊作だった大根を出荷すると供給過多となり価格がさらに下落してしまうため、出荷せずに廃棄するという事態にもなっています。
せっかく立派に育っている大根。こういう時こそ、おいしい大根を盛大にいただこうではありませんか。今回は大根をおいしく保存する方法やおいしく食べる調理方法をご紹介します。
おいしさを逃さない大根の保存方法
おいしく大根を保存するために、買ってきたらまずやるべきことは葉の部分を切り落とすことです。葉がついていると葉の部分に栄養や水分を取られてしまいます。
包丁を入れてカットした断面は食品用ラップを密着させて空気に触れさせないようにすることも大切です。空気に触れている面は酸化し水分も蒸発してしまうので、使いかけの大根もカット面は必ずラップを密着させるようにしましょう。
大根おろしにしたり、カットして冷凍保存するのもおすすめです。
栄養価が高い「大根の葉」は捨てたらもったいない!
輸送コストが高くなってしまうので、一般的なスーパーでは葉がついたままの大根というのはなかなか売られていませんが、見つけたら買いです。大根の葉にはβカロテンをはじめビタミンCや葉酸などが豊富に含まれています。
大根の葉は厚揚げと煮たり、ナムルにしたり、肉と炒めてもおいしくいただけます。
葉がほとんどついていない大根の先でさえも捨てるのはもったいないです。刻んでみると意外とまとまった量になります。このまま味噌汁に入れれば栄養たっぷりの薬味に、ちりめんじゃこと炒めてふりかけにしてもおいしいですよ。
大根の皮も立派な一品になる!ペペロンチーノきんぴら
大根の皮も立派な一品になります。フライパンに刻んだにんにくと鷹の爪、千切りにした大根の皮を入れごま油で炒め、醤油とみりんで味付けをすれば大根のペペロンチーノきんぴらの完成です。
大根を生で食べる
大根はもちろん生でもおいしく食べられる野菜です。細切りにし鰹節とあわせた大根サラダや、野菜スティックも短時間で調理できるので、一品増やしたいときにおすすめです。
大根に味を染み込みやすくする2つのテクニック
大根などの野菜は冷凍することで繊維が破壊され、味が染み込みやすくなります。料理したい形にカットして一晩冷凍室に入れておくだけです。
また調味料を加えて煮てから一度火を止め、冷ますのもポイントです。冷めていく過程に浸透圧で味が中まで染み込みやすくなります。
この他、大根を下茹でしてからフライパンで両面焼き、焼き肉のたれで味付けをする大根ステーキや、大根おろしをたっぷり入れたみぞれ鍋、大根おろしに卵の黄身と醤油をかけた「おろし卵かけごはん」にするのもおすすめです。
せっかくお手頃価格で購入できる大根、余すところなくおいしくいただきましょう。