市長も今後に期待、学生主導の『鎌倉市まちづくりプランコンテスト』開催

3月15日、大学生・専門学校生がチームで競う『第1回 鎌倉市まちづくりプランコンテスト』が開催されました。会場で決戦プレゼンに臨んだのは、事前審査を通過した7チーム。当日の様子と、審査委員長を務めた松尾崇・鎌倉市長、実行委員長の林友紀さんを取材しました。

◆色とりどりのプラン、課題は実現性

市長を覆面ヒーローにする企画で会場を沸かせた“謎のマスクトリオ”チーム
市長を覆面ヒーローにする企画で会場を沸かせた“謎のマスクトリオ”チーム

旅行先でのパンフレットを収納する『鎌クラッチ』を提案した豊橋技術科学大学辛島ゼミチーム(荒川雅彦さん、松下健介さん)はYahoo!ニュースでコンテストを知って、愛知から参加。カバンにグチャグチャに入れたパンフレットを捨てることで、思い出も薄れてしまう、とスタンプを集めることも出来る紙製のクラッチバッグを提案。

「鎌倉ことは右も左も分からなかった」という、チーム恵(武中茉菜美さん、垣内勇人さん)は、「敷居の高い鎌倉野菜を手軽に」をコンセプトに鎌倉野菜のチップスを提案。審査員から「小町通りに置いてあったら普通に売れそう」と高評価を得ていました。

「異分野に触れてこそ得意を活かせる」という審査員の佐藤さん
「異分野に触れてこそ得意を活かせる」という審査員の佐藤さん

プロジェクトマッピングを使って、夜道やトンネルなどを明るくし、観光地化することで夜も賑わう街にしようという『KAMAKURA NIGHT』を提案した、ちーむお飾り娘(中村加奈子さん、古田真未さん)は地元の出身。実際怖い場所も多いので、防犯対策と観光・アートを組み合わせたという住民ならではのアイデア。審査員を務めていた佐藤杏南さん(学生団体minamo代表)が「手伝わせて欲しい」と名乗りを上げる一幕も。

“同時多発”ライヴを企画した、チーム松陵祭(高崎諒平さん、進佑輝さん)は、同じ時間に色々な場所で同時にライヴを開始するのは世界初の試みなのでは?と自信を見せつつも、市長からの「どうして音楽に?」という質問に「音楽が大好きだから」と純粋な動機を語って会場を和ませていました。

他にも鎌倉のアニメPV、大仏がナビをしてくれるアプリ、市長を正義のヒーローに変身させる企画など、多彩なプランが会場を湧かせました。

◆学生は時間がある、もっと地元と関わって欲しい

イベントを「夢へのきっかけにして欲しい」と語る松尾市長
イベントを「夢へのきっかけにして欲しい」と語る松尾市長

「学生の時って時間があるし、地元に居る時間が長いけれど、まちづくりに関わるきっかけがなかった」という松尾市長は、今回の企画について「鎌倉は大学が1つしかなく、学生主導の企画としては不利だと思いましたが、市外の学生が参画してくれたことで思いもよらない発見もあった」とコンテストの今後に期待を寄せています。市外からの参画について、「実際鎌倉で外部から来た人を排除するような空気は少ない」といいます。「鎌倉は多様性を受け入れる街。伝統を踏まえた上で、あえて壊す度量がある」。

また、鎌倉出身、在住の学生について松尾市長は、「鎌倉はブランド力がある。だから大学などでは鎌倉出身だというだけでチヤホヤされることもある。でも、そこで終わるのではなくて、本質的な部分、今住んでいる人や先人の思いや情熱を感じて、自分がどう鎌倉と関わっていくかを考えて欲しい」。

◆プランを実現に、これからが本番

「参画して自分事になることで気づくことがある」という実行委員長の林さん
「参画して自分事になることで気づくことがある」という実行委員長の林さん

実行委員長を務める林友紀さんは、「松尾市長をはじめとした個性豊かな審査員や、鎌倉在住の学生さん、または今回の出場者の中で一番遠い愛知から来てくださった学生さん、たくさんの人がいて実現出来たコンテストだったと感じました」と振り返ります。「学生たちが自分たちで動くというのは難しいことですが、学生の時から周りの人を巻き込んで企画をすることは良い刺激になると感じています。プランコンテストはこれからが本番だと思っています。応募されたプランを実現することが重要なことです。そして、二回目のコンテストをより良いものにしていきたいと思っています」。

主催者の全員が市民ではないというチャレンジングなイベントに、市長をはじめ、参加された皆さんは楽しみつつ寛容に受け入れているように感じました。プランを実現させることや、第二回の開催に向けて、実際に多くの鎌倉市民を巻き込むことで、新しい「まちづくり」の形を提案出来るのでは、と期待が高まります。(矢萩邦彦/studio AFTERMODE)

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