プロではないからこそ、できることがある。仲間だからこそ、できることがある。ほんの少し、その心構えを知っているだけで、防げる不幸もある。

■カウンセリングはプロの仕事?

大きな事故や事件が起きると、プロのカウンセラーや精神科医が派遣されます。それはたしかに大切です。しかし、カウンセリングはプロしかできないのでしょうか。

心理療法(セラピー)としてのカウンセリングであるなら、素人が簡単にするべきではないでしょう。専門家の出番です。素人が多少医学の本を読んだからといって、外科手術をしてはいけないのと同じです。

でも、体のけがや病気でも、いつも専門医の出番が必要なわけではありません。むしろ普段は、お互いに相手をかばいます。具合の悪い家族や友人を支えます。そのための知識と技術と心構えは大切です。

心の問題も同じです。災害発生時も、その翌日に必要な人すべてにプロがつくわけではありません。それに場合によっては、プロよりも身近な人こそが活躍するときもあります。

地震で家がつぶれた直後に、見ず知らずのプロが来るよりも、顔なじみが来てくれた方がずっと助けになることはあるでしょう。

■ピア・カウンセリング(ピア・サポート)

「ピア」(peer)とは、