マイナーリーグ契約の捕手が、解雇直後に別の球団からメジャーリーグ契約を得る
年明け早々、オースティン・ノラは、ミルウォーキー・ブルワーズとマイナーリーグ契約を交わした。けれども、カンザスシティ・ロイヤルズで開幕を迎えるようだ。ブルワーズに解雇され、その直後にメジャーリーグ契約でロイヤルズに迎えられたらしい。
ミルウォーキー・ジャーナル・センチネルのトッド・ロジアックによると、ブルワーズのマット・アーノルドGMは、ノラの解雇について、「ゲリー・サンチェスの加入と我々の捕手の顔ぶれからすると、新たな機会を得られるようにすることがオースティンにとってはいいことだと思う」と語ったという。
ノラのほうから、解雇してくれるよう、ブルワーズに働きかけたのかもしれない。
ロジアックに続き、ジ・アスレティックのケン・ローゼンタールは、ノラがロイヤルズとマイナーリーグ契約と報じ、そこから、メジャーリーグ契約と訂正している。
ブルワーズの正捕手は、ウィリアム・コントレラスだ。今月初旬にサンチェスが加わったことで、ノラが開幕ロースターに入る可能性は、ほとんどなくなった。ブルワーズには、12月に入団したエリック・ハースホスもいる。
ノラは、サンディエゴ・パドレスにいた昨年も、サンチェスの動きに影響を受けた。5月下旬にサンチェスがニューヨーク・メッツから移籍後、ノラの出場は減少。7月中旬にルイス・カンプサノが復帰したのに伴い、ノラは、AAAへ送られた。
一方、ロイヤルズは、正捕手がサルバドール・ペレス、控えはフレディ・ファーミンの予定だったと思われる。ファーミンに代わり、ノラが控えとなってもおかしくない。順当にいけば、そうなるだろう。
ファーミンがメジャーリーグでプレーしたのは、2022年の3試合と2023年の70試合だ。2019年にメジャーデビューしたノラは、これまで、345試合に出場している。2人とも、メジャーリーグ初出場は遅く、それぞれ、27歳と29歳の時だった。
なお、ロイヤルズには、マイナーリーグ契約のサンディ・リオンもいる。こちらは、2012年に23歳でデビューした。これまでの出場は、554試合だ。ノラの入団により、リオンは、ブルワーズにおけるサンチェス加入後のノラと同じような立場になった、という見方もできる。