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エンジェルスで昨年プレーした選手は10球団以上に散らばる。ドジャース入団も大谷翔平だけでなく…

宇根夏樹ベースボール・ライター
左から、A.ベラスケス、R.ロペス、B.ドゥルーリー Aug 19, 2023(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 昨年、ロサンゼルス・エンジェルスでプレーした選手は、66人を数えた。エンジェルスがリリースしたシーズン・サマリーによると、2022年と並ぶ球団最多だという。60人以上のシーズンは4度目。2018年の60人と2021年の64人に、2022年と2023年の66人だ。ここ3年は、新記録、新記録、最多タイとなっている。

 66人のうち、半数近い29人は、現在、エンジェルスに在籍していない。この人数は、2023年のシーズン中にエンジェルスを去った選手も含んでいる。

 FAとなり、ロサンゼルス・ドジャースと10年7億ドルの契約を交わした大谷翔平をはじめ、現時点で他球団に在籍している選手は、16人が見つかった。

筆者作成
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 11球団中、アトランタ・ブレーブスは3人、ボルティモア・オリオールズとボストン・レッドソックス、ドジャースは2人ずつだ。

 クリス・オーキーは、今月初旬にドジャースとマイナーリーグ契約を交わした。2023年のメジャーリーグ出場は5月の2試合しかなく、2打席で2三振だが、その1試合目はスタメンマスクをかぶり、大谷とバッテリーを組んだ。

 ただ、今年、大谷はマウンドには上がらない。オーキーが大谷とともにプレーできるかどうかも、わからない。ドジャースには2人の捕手、ウィル・スミスオースティン・バーンズが揃う。さらに、トップ・プロスペクトのディエゴ・カターヤもいる。カターヤは、2023年にAAで93試合に出場し、19本のホームランを打った。

 一方、大谷、ルーカス・ジオリト(レッドソックス)、ハンター・レンフロー(カンザスシティ・ロイヤルズ)、レイナルド・ロペス(ブレーブス)の4人は、怪我に見舞われない限り、間違いなく開幕ロースターに入るはずだ。ロペスは、ブルペンではなく、ローテーションの一角を占めるかもしれない。他には、ジェイコブ・ウェブ(オリオールズ)とクリス・デベンスキー(タンパベイ・レイズ)も、ブルペンの一員として開幕を迎える可能性は高そうだ。

 デビッド・フレッチャー(ブレーブス)については、こちらで書いた。

「ブレーブスに新たな内野手が加わり、前エンジェルスのフレッチャーが開幕ロースターに入る可能性は…」

 また、球団は決まっていないものの、ジオ・アーシェラは、メジャーリーグ契約を得て、開幕ロースターに名を連ねるのではないだろうか。内野4ポジションを守る準レギュラーか控え、あるいは三塁手のマット・チャップマンを逃した球団の「プランB」になり得る。

 ランダール・グリチックマイク・ムスタカスエデュアルド・エスコバーC.J.クロンの4人は、エンジェルスでプレーする前にシーズン30本塁打以上を記録したことがあるが、メジャーリーグ契約は難しいかもしれない。2021年にエンジェルスで29本塁打のジャレッド・ウォルシュも、彼らと同様だと思われる。

 なお、上の写真の3人のうち、ブランドン・ドゥルーリーは、現在もエンジェルスに在籍している。

ベースボール・ライター

うねなつき/Natsuki Une。1968年生まれ。三重県出身。MLB(メジャーリーグ・ベースボール)専門誌『スラッガー』元編集長。現在はフリーランスのライター。著書『MLB人類学――名言・迷言・妄言集』(彩流社)。

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