メッツはこの選手から背番号「34」を取り上げ、千賀滉大に与えた!?
千賀滉大(ニューヨーク・メッツ)は、背番号「34」のユニフォームを着て、メジャーリーグのマウンドに上がる。
今シーズン、メッツで「34」を背負っていたトミー・ハンターは、オフにFAとなったが、千賀が入団する前に、メッツと再契約を交わした。
もっとも、メッツがハンターから背番号を取り上げて千賀に与えた(空いている背番号として提示した)、あるいは、ハンターが千賀に背番号を譲った、ということではない。
千賀と違い、ハンターはマイナーリーグ契約だ。ノン・ロースター・インバイティ(キャンプ招待選手)としてスプリング・トレーニングに参加し、ロースター入りをめざす。スプリング・トレーニング中もそうだが、背番号は、ロースターに入った時点で空いている数字のなかから選ぶ。それまで、長年にわたってメッツでプレーしていた選手なら、メッツが背番号を誰にも使わせずに待っている、ということもあり得るが、ハンターは、それには当てはまらない。
15シーズン中、メッツでプレーしたのは、ここ2シーズンだ。2021年は4登板の8.0イニングで防御率0.00、2022年は18登板の22.1イニングで防御率2.42を記録した。この間、メッツとメッツ傘下のマイナーリーグのチーム以外では投げていないが、昨年の夏に、リッチ・ヒル(現FA)の交換要員の一人として、タンパベイ・レイズへ移籍している。2021年のメッツでは、背番号「29」のユニフォームを着て登板した。
なお、ハンターの前にメッツで「34」を背負ったのは、ノア・シンダーガード(現ロサンゼルス・ドジャース)だ。2015年のメジャーデビューから、全休の2020年を挟み、2021年のオフに退団するまで、背番号「34」を使用した。
今シーズン、シンダーガードは、ロサンゼルス・エンジェルスで「34」、フィラデルフィア・フィリーズでは「43」を背負って投げた。ロサンゼルス・タイムズのジャック・ハリスによると、シンダーガードは、ドジャースで背番号「43」のユニフォームを着るつもりだと語っているという。