ヤンキースの遊撃手が出場103試合目にシーズン初本塁打。「300打数以上で0本」は3人に減る
ニューヨーク・ヤンキースでは、8月2日にロサンゼルス・ドジャースへ移籍したジョーイ・ギャロを含め、9人が二桁のホームランを打っている。その筆頭は、言うまでもなく、46本塁打のアーロン・ジャッジだ。
ただ、なかには、対照的な選手もいる。開幕から遊撃のレギュラーとしてプレーしていながら、アイザイア・カイナー-ファレファのシーズン初本塁打は、出場103試合目の8月13日。シーズン349打数目だった。
8月13日を終え、シーズン300打数以上の194人中、ホームランを打っていないのは、セイザー・ヘルナンデス(ワシントン・ナショナルズ)、マイルズ・ストロウ(クリーブランド・ガーディアンズ)、ニッキー・ロペス(カンザスシティ・ロイヤルズ)の3人だ。前日までは、カイナー-ファレファも、そこに名を連ねていた。
もっとも、カイナー-ファレファは、持ち前の好守を発揮している。また、8月13日は、チームの全打点を挙げた。5回表の同点2ラン本塁打に続き、9回表にセーフティ・スクイズを決め、ヤンキースは3対2で勝利を収めた。8月に入ってから、2勝8敗と負けが込んでいただけに、貴重な白星となった。
ブロードキャスターのジョン・スターリングは、打球がフェンウェイ・パークのグリーンモンスターを越えた時に「ラルフ・カイナー-ファレファ!」と叫んだ。ラルフ・カイナーは、1946~52年に7シーズン続けて本塁打王を獲得した。スターリングは、カイナーに引っかけたこのフレーズを使う瞬間を、開幕前から待ち望んでいたのかもしれない。
なお、シーズン初本塁打のボールは、カイナー-ファレファのところへ「戻った」らしい。NJ.comのブレンダン・クティは、そのボールを手にした観客が、ジャッジのサイン入りボールと交換した、と報じている。
昨オフ、カイナー-ファレファがヤンキースへ移籍した経緯については、こちらで書いた。