このエースは他チームの投手に「出来高」を支払う!? 160イニング以上で防御率3.70以下なら…
今オフ、ニューヨーク・メッツからFAになったマーカス・ストローマンは、シカゴ・カブスと3年7100万ドルの契約を交わした。それから1ヵ月後、今度はストローマンが、他の投手に太っ腹な申し出――自身が得た契約からすれば、ささやかなものかもしれないが――をした。
「フルーテッドベゼルのロレックスが欲しい」とツイッターに書き込んだトリスタン・マッケンジー(クリーブランド・ガーディアンズ)に対し、ストローマンは「今シーズン、160イニング以上を投げて防御率3.70以下なら…ロレックスを買ってあげよう!」とツイートした。さらに、「これってみんなに当てはまるの?」と書いたトゥーキー・トゥーサント(アトランタ・ブレーブス)にも、ストローマンは「君にもそうしよう」と答えた。
ストローマン、マッケンジー、トゥーサントは、3人とも右投手だ。ドラフトで1巡目に指名され、プロ入りしたことも共通する。それぞれの指名順位は、2012年の全体22位、2015年の全体42位、2014年の全体16位だ。
だが、これまでに、彼らがチームメイトになったことはない。ストローマンは、トロント・ブルージェイズとメッツで投げてきた。マッケンジーは、プロ入りからずっとクリーブランド・インディアンズ(現ガーディアンズ)にいる。トゥーサントは、メジャーデビュー前に、アリゾナ・ダイヤモンドバックスからブレーブスへ移った。
2020年にデビューしたマッケンジーは、2021年に120.0イニングを投げ、防御率4.95を記録した。2018年にデビューのトゥーサントは、2021年の50.0イニングが最も多い。防御率は4.50だった。ストローマンが申し出た条件をクリアすれば、ロレックスをゲットするだけでなく、ブレイク・イヤーとなる。ドラフト順位からもわかるとおり、そうなってもおかしくはない。来シーズンの年齢(6月30日時点)は、マッケンジーが24歳、トゥーサントは26歳だ。
ストローマンは、160イニング以上&防御率3.70以下を3度記録している。2017年が201.0イニングで防御率3.09、2019年が184.1イニングで防御率3.22、2021年は179.0イニングで防御率3.02だ。2017年の年齢は、26歳だった。