つい引き受けすぎる癖…心の悲鳴に気づいてますか? うんざりのサインを大切に

書類を受け取るビジネスウーマン(写真:ペイレスイメージズ/アフロイメージマート)

<相談ケース>

Aさん(25歳)は企業の経理担当で入社4年目です。最近上司からも仕事ぶりを評価され責任のある業務を任されるようになり、仕事でのモチベーションは高まっていました。自分でもかなり仕事ができるようになったと自信が出たのはいいのですが、仕事の量はかなり増えていきました。上司は「これ任せていいかな、大丈夫?」と声をかけてくれるのですが、「大丈夫?」と聞かれるとつい「大丈夫です」と反射的に答える癖がついてしまっているのです。そのため引き受けた仕事が自分本来の業務に上乗せされ、残業が部署で一番多くなってしまいました。ただ自分で大丈夫と言って引き受けたのでいまさら周りに助けを求めるわけにもいかず、ここで断ると上司をがっかりさせるのでは、と思いがんばっていました。すると生理が不規則になり少量の出血が止まらなくなったため受診した結果、ストレスによるホルモンバランスの異常と診断されました。

<解決へのヒント>

断るのが苦手という方多いですね。断ると相手を失望させる、相手に悪く思われる、この先相手とうまくいかなくなる―といった気持ちから、仕事が多くてもつい引き受けてしまう傾向があると自覚している方はとても多いと思います。仕事の量だけでなく仕事の質、スケジュール、例えば締め切り日を確認せずについ引き受けるという方は注意が必要です。というのはAさんのように過剰な仕事量に適応できず適応障害で心身のバランスを崩して休職に至る場合もあるからです。

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心療内科医として、また産業医として、日々さまざまな相談を受けています。「ノーと言えない」「自信が持てない」「人と比べて落ち込む」「自分らしさがわからない」「嫌な上司がいる」「部下との関わり方が難しい」…寄せられた相談を1問ずつ解説して、気持ちよく生きるヒントをお伝えします。また仕事と家庭の両立、若さを失う不安など、女性男性に共通する悩みのほか日本社会特有の男性の悩み、女性の悩みも解説します。

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東京慈恵会医科大学卒業。同大講師を経て、1986年東京で日本初の女性クリニックを開設。2007年厚生労働省健康大使(~2017年)。2008-2010年、ハーバード大学大学院ヘルスコミュニケーション研究室客員研究員。2013年より日本医科大学医学教育センター特任教授。2018年昭和女子大学特命教授。復興庁心の健康サポート事業統括責任者(~2014年)。被災地調査論文で2016年日本ストレス学会賞受賞。日本生活習慣病予防協会理事。日本ポジティブサイコロジー医学会理事。医学生時代父親の病気のため歌手活動で生活費を捻出しテレビドラマの主題歌など歌う。医師となり中止していたジャズライブを近年再開。

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