番狂わせなんて言ったら、優勝を予想できなかった自分の言い訳にしかならない。ヤクルトがセ・リーグのペナントレースを制した。選手や監督コーチ、そしてファン、スタッフの皆さん、優勝おめでとうございます!6年ぶり8度目のリーグ制覇。予想を逃した弁解はしません。

 私が知る限り、ヤクルトVを予想した評論家はいなかったのではないだろうか。しかし、シーズンが蓋を開けてみれば、投打にレギュラーを固定し、安定した戦いが際立った。特に東京五輪による中断後は、勢いを加速させていった。優勝の最大の要因を挙げるとすれば、スタメンや投手陣など主力を固定して戦えたことだろう。けが人が少ないというのは計算が立ち、長丁場を戦い抜く上での大きな利点になる。強いチームというのは、メンバーを動かさないものだ。

 MVPはインパクトからいっても、村上宗隆選手だろう。史上最年少でシーズン100打点をマークし、タイトルを争う本塁打は史上最年少で通算100号をクリアした。東京五輪でも活躍した実力を発揮し、「打線の軸」となった。打率がもう少しあがってくれば三冠王を狙える逸材だろう。

 かつての松井秀喜さん、現在では巨人の岡本和真選手もそうだが、強打者の条件は体の強さだと思っている。休まずに試合に出る。監督が打順の中心に固定して名前を入れることができることで存在感も際立っていく。将来的には、松井さんに匹敵するような打者になっていくと思っている。

 もう一人。攻守に貢献度が高かったのが、捕手の中村悠平選手だ。投手陣をけん引し、強肩も大きな武器だ。打撃ではサンタナ、オスナの両外国人の間で小技を絡めるなどバットでも仕事をした。「影のMVP」といえるだろう。