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月1本のライブ出演で『M-1』『KOC』準々決勝進出! 社会人コンビのライブと賞レースの微妙な関係

てれびのスキマライター。テレビっ子
お笑いコンビ「シンクロニシティ」の西野諒太郎(左)と吉岡陽香里(右)

【シリーズ・令和時代を闘う芸人(2)】

個性的で注目の若手芸人を紹介するシリーズ連載。第2回はフリーで活動している男女コンビ「シンクロニシティ」。

いわゆる“陰キャラ”の吉岡陽香里が不条理なボケをボソボソとした口調でしていくのに対し、翻弄されながらツッコんでいく西野諒太郎。その掴みどころのない吉岡の言動は中毒性がある。

彼らは2人ともが正規の職員としてフルタイムで働きながら、週末などを中心にお笑いライブに出演している。昨年は月わずか1~2本のライブ出演、コンビ結成約2年で、『キングオブコント』と『M-1グランプリ』両方で準々決勝まで駒を進めた。

これはかなりの快挙だ。

通常、芸人たちは賞レースに向けて何本ものライブを重ねネタをブラッシュアップしていく。それをほとんどせずに達成したのだ。

しかも、作ったネタは2本のみ。

そこには彼女たちなりの確固たる戦略があるという。

学生お笑いから社会人へ

ボケの吉岡は、アマチュア時代から脚光を浴びていた。

2016年、別の女性と組んだ現役女子大生コンビ「晴天サンティ」として『M-1グランプリ』に出場。このときも準々決勝まで進出し、「ナイスアマチュア賞」を受賞したのだ。

一方、ツッコミの西野は、やはり別の相方と組んだ「30度バンク」で『学生HEROES!』(テレビ朝日)にも出演経験がある。昨今の芸人で潮流となっている、いわゆる学生お笑い出身のコンビだ。

彼らは、中央大学の落語研究会のメンバーだった。

西野が3年生のとき、1年生の吉岡が入会し、2人は出会った。

吉岡: 第一印象は目がすごいギラギラしてるなって。初めて会ったときに、おならをしていて、何て面白い人なんだと。

西野: 覚えてないです(苦笑)。彼女が最初に部室に来た時、混声合唱団に誘われてるって言っていて。合唱なのに会費が20万くらいかかる。でも、断れなくて入りそうになってる、と。

吉岡: 人前に出るのがすごい苦手で、社会に出る前に克服しようと思って、合唱とか演劇とか色々見てたんですけど……。

西野: 他のところを探してるんですって言うんだけど、声も小さいから合唱とかは全然やりそうにないのにって思って。でも、なんか話すこと一言一言が全部ふざけてて、妙に可笑しい。笑いをやるのに向いている子なのかなと思いました。

吉岡: 結局、お笑いのほうが馴染みがあると思って落語研究会に入会しました。

西野が初対面で吉岡の可笑しみを感じたのはよくわかる。少しインタビューしただけでも、どこまでが本当かわからない話を、まったく口調を変えずに話すため、翻弄されながらも自然と引き込まれていく。

中央大学の落語研究会の会員は当時20名ほど。現在、浅井企画で「マリオネットブラザーズ」として活動している井上大生や肉汁も同時期に所属していた。

この中で2人はそれぞれ前述の「晴天サンティ」と「30度バンク」を組んだのだ。けれど、大学お笑いの世界では、コンビを固定せず様々な人と組むことが少なくない。

文化祭期間などは、1日4時間のライブを3日間やらなければならず、そんな時は色んなメンバーとその時限りのコンビを組んで回していく。

2人が初めて組んだのも文化祭のときだった。

吉岡: 周りの人から、組んでみたら面白いんじゃないかって言われて。

西野: じゃあ、やってみる?って感じで初めて組みました。僕が4年生で彼女が2年生のときの文化祭だったと思います。

吉岡: 3年生のときに「晴天サンティ」で『M-1』の準々決勝まで行ったんですけど、そのまま世に出ることを想像できないなと思って、先が見えないから解散して。他で探すのも大変だし、文化祭でも評判が良かったんで、この人しかいないと思って声をかけました。

西野: その頃、僕はもう就職してたんですけど、「解散するんで、一緒にプロになりましょう」って言われて。前のコンビが女子大生2人なのに、普通のサラリーマンの男が入っていくのはちょっと絵が浮かばない。それに、彼女たちに結構、色んな番組からオファーが来てたんですよ。だから「今はもったいないよ」って言ったんですけど、「もう全部断ったから」って言うんです。そこまで断ってるなら、一回やってみようかなと思ったんですけど、すぐに仕事を辞めるわけにはいかなかったんで「ちょっと考えさせてください」って言ったんです。そしたら、この人は僕には何も言わずにしれっと就職活動をしていたんです。僕がいよいよ仕事を辞めようって思った頃に、就職が決まりましたって(笑)。それで、試しにそのままアマチュアで『M-1』に出てみたのが2017年で、3回戦まで行きました。この年の12月にTBSラジオの『Laughter Night』に出たので、一応そこから「プロ」として活動している感じですね。

どちらも現在はサラリーマンのまま並行して芸人活動を行っている。

吉岡: 上司からも、「今年、『M‐1』どうだったの?」と聞かれたりとか、結構、職場で周りの人が、知ってくれていて、それで話し掛けてもらえたりとかして。応援してもらっている空気であるんで、やりやすいですね。

西野: 僕の周りも比較的応援してくれますね。ダメ出しもたまにもらったり(苦笑)。

吉岡: ライブを見に来てくれたりもして。一番前で(苦笑)。その時は顔色が変わっちゃいました。

西野: 仕事は大変ですけど、それはバイトしながら芸人をされている方と変わらない。

吉岡: 自分でバイトのシフトとかを考えてライブに出ている芸人が大半だと思うんですけど、そっちのほうが大変。凄いなって思います。だから後ろめたい気持ちはあります。みんな人生をかけてやっているのに、趣味みたいな感じで舞台に出て。

西野: それは本当に思います。恥ずかしいって。

そんな2人はどんな子供だったのだろうか。

吉岡: 私は小さい頃から内向的でしたね。小学校のとき、体育館でダンスの授業があって、1人1個ずつポーズを決めなさいって言われたんですけど、本当にそれをやりたくなくて微動だにしなかったら、先生にすごい怒られて。でも、他の子が「この子は片足だけは浮いているよ」と言ってくれて。浮いてるつもりはなかったんですけど(笑)。何かを表現するのはずっと苦手でした。高校の時、水泳部がシンクロをやってるのを見て楽しそうだなと、シンクロを始めたんですけど、そこからちょっと明るくなりました。

西野: なってはないですけど(笑)。最初に彼女がアマチュアで『M-1』に出たときは、吉岡さんが大きな声で漫才コントをやっていて、まったく笑いを取れてなかったんです。それで普段のほうが面白いよって話になって、そのままの感じでネタをやって「晴天サンティ」で準々決勝に行ったんです。そこから、もう二度と明るくなることはなくなりました(笑)。

吉岡:自分が面白いと思っているのと、周りから見られて面白いと思われるのは違うんだなって気づきました。

西野: 僕も人見知りがすごくて、仲間内ではしゃべるけど、塾になったらしゃべらないくらいの子供でした。高校に入ったら馴染めなくて友達が1人もいないくらい。高校から大学までエスカレーター式でいける学校だったんですけど、友達がいないのにお笑いをやりたいっていうのが恥ずかしくて受験しました。

小学生の頃は野球をやっていたんですけど、プロ野球というよりは社会人野球の選手になりたかったんです。父に社会人野球の準々決勝が一番面白いと言われて。東京ドームで1日4試合、レベルもプロ並みで、観客も満員で企業で応援してるから熱がある。だからクラスで「社会人野球からプロ野球選手になりたいです」って発表したことがあるんですけど、今は、社会人をやりながらお笑いをやってる。社会人でやることがいいことだとは思ってないんですけど、変なところでつながってますね。

コンビ名は吉岡が高校時代にやっていた「シンクロ」と「西野」の名前を組み合わせたもの
コンビ名は吉岡が高校時代にやっていた「シンクロ」と「西野」の名前を組み合わせたもの

賞レースで戦う理論

強烈なキャラと世界観を持つ吉岡は、自身のブログで「お花畑ランド」なる架空の女性コンビのネタを書いている。

だから、シンクロニシティのネタを書いているのが吉岡だと誤解されがちだが、実際に書いているのは西野だ。

西野は吉岡を「身の回りで一番面白い人」だと評す。けれど、もしこのままテレビに出ると「変な人」で出ることになってしまう。「だったら、『ネタがちゃんとできる変な人』のほうがいいだろうと思うから、そこを目指したい」という。

西野: ネタ作りは、漫才を作る上で、この項目は守ってくださいという条件が吉岡さんから渡されるので、それを満たしたネタを作って送ります。その条件は、まず「文字で見て面白さが分かる」こと。あとは、「お笑いの構造に触れることはやらないでください」とか、「前の文と次の文とで意味が通っていなかったらダメ」とか。なので、僕が作っているんですけど、その項目を満たすと自然とそういうネタになっていくんで、本当のところ、どっちが作っているかっていうと難しいところではあるんですけど。

―― ネタを作る際、男女コンビというのは意識されますか?

西野: ネタの中に1~2箇所、女の人にしかできないものを入れようとは思ってます。ただ、完全に男女の恋愛ものネタだと、相席スタートさんの足元にも及ばないので絶対そこには行かないようにしてます。

―― 晴天サンティでは吉岡さんが作っていたんですよね? 今のコンビで作らないのはなぜ?

吉岡: 今、(ブログの)架空の女コンビのネタを考えていてそっちが忙しい

西野: 意味が分かんない(苦笑)。これは本当に意味がわからない。あと、彼女はネタを覚えるのが早いんです。台本送ったら1回で覚えられる。でも、僕は30回くらいやらないと覚えられない。だから、覚えられないほうが書かないと効率が悪いって言われて。ネタ合わせも「2回」というルールがあります。

吉岡: 楽屋入りして場当たりした後の1回と出番前の何分か前の1回。それ以上やっちゃうと、慣れてしまって流すような感じになってしまったり、逆に忘れちゃったりするので。

西野: 10回くらいやってる人の話し方(苦笑)。

吉岡: 2回を集中してやったほうがいい。

―― 架空のコンビ「お花畑ランド」のネタは、先程挙げていた禁止事項の「お笑いの構造」をネタにしていることが多いですよね?

西野: 吉岡さんの意見では、そういうネタはブログでやる程度だと。

吉岡: なんか本当に悪ふざけで、遊びでやってるので。

西野: 僕は去年、2本しかネタを書いてないんです。彼女に「要らないでしょ」「何本もネタを覚えさせてこないでください」「2本をちゃんと集中して作ってください」って言われて。それなのに、吉岡さんは架空の女コンビのネタは40本くらい書いてる。もう訳わかんない。むちゃくちゃなんですよ(笑)。

やっていることはむちゃくちゃだが、確かに理にかなっていると言えなくもない。

ネタの覚えが悪い人でも自分が書いた台詞なら、他の人が書いた台詞より覚えやすいし、『キングオブコント』でも『M-1グランプリ』でも、たとえ決勝に行っても披露するネタは最大2本。それを全神経をかけて作ったほうが効率はいい。

そうした考え方はライブ出演にもあらわれている。彼らは昨年、月1~2本しかライブに出演していない。若手芸人の中では異常な少なさだ。

西野: スケジュール的には本当はもっと出ようと思えば出られるんですけど、吉岡さんが月1回くらいがちょうどいいと。「ライブを減らしたら勝てると思います」っていう謎理論で。

吉岡: 2018年の『M-1』の準々決勝でネタを変えたんですよ。そのネタは、他のライブとかでは結構ウケてて、これは行けるぞと思ったから。

西野: その年は多い月には15本くらいライブに出てたんです。

吉岡: そしたらスベり散らかしちゃって。なんか、ライブはあまり参考にならないんじゃないかって。

通常、多くの芸人たちは賞レースに向け、幾度となくネタを客前でかけ、そのウケ具合などを見ながら、微調整してブラッシュアップしていく。常設の劇場を多く持つ吉本の芸人が賞レースに強いと言われる訳はそこにある。だが、一方で、それに惑わされて失敗したという話もよく聞く。ライブに来るお客さんにウケたからといって、審査員が同じように評価するわけではないからだ。そういった意味でライブと賞レースをどのように考えるかは、若手芸人にとって大きな課題だ。「ライブを減らす」というのは、かなり大胆だが、他のコンビではありえない、社会人コンビならではの戦略ともいえるであろう。

結果、ライブにたくさん出た2018年と、月1~2本しか出なかった2019年と同じ準々決勝進出。西野は「同じというのがややこしい」と苦笑する。

衣装は吉岡が「普段着」、西野が「仕事場からそのままのスーツ」(写真提供:西野)
衣装は吉岡が「普段着」、西野が「仕事場からそのままのスーツ」(写真提供:西野)

『M-1』で起きた“事件”

ところで、彼らは何に影響を受けてきたのだろうか。

吉岡: 私は世代的には『爆笑レッドカーペット』とか『レッドシアター』をよく見てました。芸人ではキングオブコメディさんや錦鯉さん。ボケの人が突拍子もないことを言って、ツッコミが冷静にツッコむ感じが好きで影響を受けました。

西野: 結成した最初の頃は、何かボケたことに対して、ツッコミが新しい情報を出すようなやりとりを台本で書いていたんですけど、「ここは要りません」とそこだけきっちり斜線を引かれましたね。だから、今はおかしいことに対しておかしいとしか言わない

僕は、バナナマンさんやバカリズムさん、POISON GIRL BANDさんが好きです。何か新しいことを思いつくみたいなネタのほうが好き。だから、今の僕たちのスタイルとはぜんぜん違う人が好きなんですけど、ただ、吉岡さんと組んで、一緒にやりたいのはどういうものかなって考えると、キングオブコメディさんみたいなほうがやりたいと。

普通、先輩でネタ作りもしている西野のほうが立場が上になりそうなものだが、逆に吉岡の意向をほぼ全面的に受け入れる不思議なコンビバランスだ。

西野: 吉岡さんは、楽屋が混んでるとイヤなので、近くの喫茶店とかに行ってるんです。出番近くになると僕が呼びに行く。それも、行く店を教えてくれるわけじゃないから、こっちが察して探さないといけない。それでも仲は全然悪くないです。悪かったらやってられないですよ。

もともと自分の力だけでは準々決勝に行くのすら10年はかかってたと思うんです。それが2~3年で行けたっていうのは、たぶん、この人の力。日常の困り具合と、お笑いで出ている結果が、プラスマイナスちょうど一緒くらいかなと。

演者としての吉岡の魅力が西野の作るネタを引き上げたということだろう。

では、西野から見て、吉岡のスゴさとは具体的にどのような部分なのだろうか。

西野: 例えば有名な人が喋ると、お客さんは自然と聞く態勢になる。けど、彼女は素人のときから、お客さんを聞く態勢にすることができたんです。なにか、笑わせに行っている感じがしない。それなのにずっとウケてる。それは努力して身につくものではないと思うんです。

吉岡: ある番組のフリー枠のオーディションに行った時は、ただのヤバい人になっちゃいましたけどね。

西野: 彼女が「特技は何かありますか?」って聞かれて「にらめっこが得意です」と。「笑わない自信があるんですか」「あります」「笑わせる自信はありますか」「ありません」「じゃあ、防戦一方のにらめっこになるじゃん」という話の後に「食レポをやります」と突然いい出して。プロデューサーさんが持ってたグミを渡されて食べたんですけど、本当に30秒くらいなんにも喋らない(笑)。ただグミをもらって帰ってきました。

そんなシンクロニシティに昨年の『M-1』である“事件”が起こった。2人の風貌、キャラクター、ネタのシステムをそのまま模倣したコンビがあらわれたのだ。

西野: ハライチさんのような有名なスタイルを真似るコンビはいっぱい出てくるんですけど、まだ誰にも知られていない人をパクるって悪質だなと。

吉岡: 私の場合はやりやすいキャラクターなんでわかるんですけど、相方の方もすごい似せてて。

西野: 僕に似せる意味が全然わからない(笑)。女の子は、どう考えても根が明るい子だし。実際に見に行ったんですけど、びっくりするくらい似せてるんです。だからそれでウケないと、自分たちがスベったみたいに恥ずかしくなる(苦笑)。

吉岡:自分を見つめ直すきっかけにはなりました。ただ暗くて、変なワードを出すだけではいけないんだなって

西野: 生き写しみたいなコンビが1回戦で落ちてるんだから、これは危ないと思って気が引き締まりましたね。

2人には決めていることがある。それは『M-1』で前の年より成績が悪かったら解散するということだ。

西野: 今回、実は危なかったんです。2回戦で僕らが出る予定だった日に台風が直撃する予報でその日の予選が中止になるかもしれなかった。仕事を調整すれば他の日に動かせるかもって電話したら、吉岡さんは「無理です」と(苦笑)。幸い台風が温帯低気圧に変わったので出られたんですけど、直撃していたら2回戦落ちということになるので解散だったんです。解散理由が「天候」って意味がわからない(笑)。

―― 『M-1』があるから芸人を続けているみたいなところはあるのでしょうか。

吉岡: そうですね。それは大きいです。フリーで唯一まともに出られるオーディションだと思います。

西野:『M-1』がなかったら、まずお笑いをやってないと思います。

吉岡: 敗者復活戦には出たいです。

西野: ファイナリストではなく? 敗者復活戦は屋外でやるから、声の小さな吉岡さんにはむちゃくちゃ向いてないんですけどね(笑)。

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■シンクロニシティ

中央大学落語研究会出身。2017年結成。サラリーマンとして働きながらフリーとして活動中。

西野諒太郎(@poolpoolpooro):ツッコミ担当。1994年3月生まれ。東京都出身。

吉岡陽香里(@hikachicken):ボケ担当。1994年10月生まれ。神奈川県出身。

(取材・文)てれびのスキマ (編集・撮影)大森あキ 

(取材日)2019年12月下旬

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ライター。テレビっ子

現在『水道橋博士のメルマ旬報』『日刊サイゾー』『週刊SPA!』『日刊ゲンダイ』などにテレビに関するコラムを連載中。著書に戸部田誠名義で『タモリ学 タモリにとって「タモリ」とは何か?』(イースト・プレス)、『有吉弘行のツイッターのフォロワーはなぜ300万人もいるのか 絶望を笑いに変える芸人たちの生き方』、『コントに捧げた内村光良の怒り 続・絶望を笑いに変える芸人たちの生き方』(コア新書)、『1989年のテレビっ子』(双葉社)、『笑福亭鶴瓶論』(新潮社)など。共著で『大人のSMAP論』がある。

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