『ロンドンハーツ』や『アメトーーク!』では、ドッキリでもスタジオトークでも「ガチな」リアクションを撮るために様々な仕掛けをしていくプロデューサーの加地。
そのために重要なことのひとつは番組の”空気”だ。そのために企画会議からこだわるのだと『はい!テレビ朝日です』で語っている。
そうやって生まれたリアルな“空気”を撮り逃さいために「台本を読まない」という辻。「ディレクターとの打ち合わせ重視」しているからだ。そうすることで柔軟なカメラワークを生んでいるのだ。ちなみに、辻が凄いのは、自分のカメラワークよって、その後、編集で加えられるであろうSE(効果音)が頭の中で流れているというのだ。
その編集に加地は「最終的な仕上げなので、一番慎重にやらなければいけない部分」だから時間をかける。
スタジオトークの場合、基本的には収録は2~3時間。それを1時間の放送枠に収めなくてはならない。
まずは当然だが、面白い部分を使う。そして全体の流れを重視する。
『ロンドンハーツ』や『アメトーーク!』で出演者が決定的な悪者にならないのはこのためだ。
加地は「本当の芸を見せて欲しい」という視聴者の意見に少しだけ語気を強め反論する。
『ロンドンハーツ』や『アメトーーク!』はプロデューサーの加地、カメラマンの辻ら、芸人愛、お笑い愛にまみれたプロフェッショナルなスタッフによって支えられ作られているのだ。
テレビ朝日は昨年開局以来初めてプライムタイム平均視聴率の年間トップの12.5%を獲得した。加地はそんな視聴率について以下のように語っている。
<関連>
・『ロンドンハーツ』『アメトーーク』の作り方(1)~プロデューサー加地倫三の流儀~
・『ロンドンハーツ』『アメトーーク』の作り方(2)~カメラマン辻稔の流儀~