ミカ・ハッキネンが電撃参戦!スポーツカー競演の耐久レース「SUZUKA 10H」の見所をチェック!

ミカ・ハッキネンが駆るマクラーレン720S【写真:MOBILITYLAND】

昨年産声をあげたばかりの新しい耐久レース「鈴鹿10時間耐久レース(=SUZUKA 10H)」が今年も8月23日(金)~25日(日)に鈴鹿サーキット(三重県)で開催される。賞金総額1億円をかけた世界のスーパーカーによる戦いに今年はなんと元F1ワールドチャンピオンのミカ・ハッキネンが参戦することになり、大きな話題を呼んでいる。

ハッキネンが18年ぶりに鈴鹿でレースに

「SUZUKA 10H」は世界共通規定のスポーツカー規定「FIA GT3」のマシンを使う「インターコンチネンタルGTチャレンジ」の第4戦として開催される。今年はそこに「マクラーレン720S GT3」で1998年、1999年のF1ワールドチャンピオン、ミカ・ハッキネン(フィンランド)が参戦する。

ミカ・ハッキネン【写真:MOBILITYLAND】
ミカ・ハッキネン【写真:MOBILITYLAND】

ミカ・ハッキネンといえば1990年代のF1人気を支えた大スターの一人。その素晴らしい人柄と鈴鹿で優勝2回という活躍から、特に日本国内では今でも絶大な人気を誇るレジェンドドライバーだ。近年のハッキネンはビジネスマンとして世界を飛び回り、レース業界に留まらず幅広いビジネスネットワークを構築。F1引退からすでに18年の月日が過ぎ去ろうとしているが、50歳になったハッキネンが再び鈴鹿サーキットでレースに参戦する。

もちろん彼が出場するからには半端な体制とはいかない。ハッキネンのチームとなるのは「PLANEX SMACAM RACING」という日本のチームで、オーナーはハッキネンと共にステアリングを握る日本を代表するジェントルマンドライバー、久保田克昭だ。IT関連のガジェット製品などを製作販売するビジネスで成功した久保田はF1やグループCカーのヒストリックレースで何度も優勝する実力派で、勝負事に関してとにかくストイックな人物。共通したポリシーを持つ2人に、スーパーフォーミュラ、SUPER GT/GT300のチャンピオンでもある石浦宏明が加わる強力な布陣である。

ミカ・ハッキネンと久保田克昭【写真:MOBILITYLAND】
ミカ・ハッキネンと久保田克昭【写真:MOBILITYLAND】

マシンはハッキネンがF1でチャンピオンを獲得し、現在はアンバサダーを務めるマクラーレン社の「マクラーレン720S GT3」。そして、マシンをメンテナンスするのはSUPER GT/ GT300クラスの強豪チーム「GAINER」の面々である。

ハッキネンはプロのレーシングドライバーとしてはブランクが長いため、ドライバーグレードは2番目のゴールドグレードだが、ハッキネン、久保田、石浦の三人は総合優勝を狙う「Pro」クラスにエントリー。唯一のマクラーレンで表彰台を狙っていく。

ハッキネンは2001年のF1引退後、2005年~2007年にはDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)に参戦していた時代があり、ハコ車のレースの経験はある。彼がF1でチャンピオンを獲得し、最後は引退した想い出深い場所でもある鈴鹿サーキットで、ファンを唸らせる走りを見せてくれるか期待したい。

鈴鹿でテスト走行を行ったハッキネン【写真:MOBILITYLAND】
鈴鹿でテスト走行を行ったハッキネン【写真:MOBILITYLAND】

10時間止まることない大接戦!

昨年の「SUZUKA 10H」は最後の最後まで手に汗握るレースが展開された耐久レースとなった。このレースの最大の特徴はスタートからゴールまで超接近が続くことである。その理由は排気量、レイアウトなど多種多様な車種が参加しながらもマシン間の実力差を埋める性能調整が絶妙にうまくいっているからだ。

国内外のスーパーカーが36台参戦するSUZUKA10H【写真:MOBILITYLAND】
国内外のスーパーカーが36台参戦するSUZUKA10H【写真:MOBILITYLAND】

鈴鹿サーキットはドライバーにはテクニカルコースと表現されることが多いコースだが、その理由の一つが簡単にオーバーテイクできるコーナーが少ないレイアウトになっていることである。特に性能調整されたマシンのレースになるとさらにオーバーテイクの難易度は上がる。すなわち、長い周回に渡ってテールトゥノーズで後ろに張り付き、相手のミスを誘い出して一気に仕掛けるという接戦レースが続くということだ。

逆に言えば、予選で上位グリッドを獲得するためにドライバー達の一発の速さが求められるし、例え中段あたりのグリッドに沈んでも10時間かけて一つ一つ順位を上げていくことも可能。運良くセーフティカーが入ればビッグチャンス到来という面白さがある。

2018年のSUZUKA10H【写真:MOBILITYLAND】
2018年のSUZUKA10H【写真:MOBILITYLAND】

今年は「インターコンチネンタルGTチャンレンジ」のマニュファクチャラーズ選手権にはメルセデスAMGポルシェアウディBMWフェラーリベントレー日産ホンダの8メーカーが参戦。海外勢は豊富なデータ量を武器に鈴鹿をよく知る国内チームを凌駕する走りを見せるだろう。しかし、鈴鹿の走り方をよく知る日本ベースのドライバー達は接戦になった時に有利。開かない扉を抉じ開けるアグレッシブなオーバーテイクに期待したい。

ちなみに昨年優勝したのはメルセデスAMGのワークス的待遇を受ける「メルセデスAMG グループMレーシング」のメルセデスAMG GT3。今季もメルセデスは好調で、マニュファクチャラーズランキングでは首位。速さで魅せるマシンでは決してないが、ドライバビリティに優れ、どのサーキットに行っても速さと強さを持つオールマイティな強さは今年も鈴鹿で光るだろう。

国内トップドライバーのオールスター戦

海外のチームと国内のチームが切磋琢磨する国際レースとして開催される「SUZUKA 10H」だが、今年も国内のトップドライバー達が数多く参戦することになっており、オールスター戦的なお祭りレースとしての一面もある。

2018年に続き国内チームで最も注目を集めるであろうグッドスマイルレーシング【写真:MOBILITYLAND】
2018年に続き国内チームで最も注目を集めるであろうグッドスマイルレーシング【写真:MOBILITYLAND】

まずSUPER GT/GT300の人気チーム「グッドスマイルレーシング」は今年も片岡龍也谷口信輝小林可夢偉のトリオで挑む。昨年は国内チームで最上位の5位完走を果たしたが、昨年は予選の失敗で後方からのスタートを強いられての結果。表彰台は射程圏内のチームと言えるだろう。

また、昨年はGT300用マザーシャシーで参戦した「TEAM UPGARAGE」はSUPER GT/GT300同様にホンダNSXでリベンジを狙うし、同じNSXでは「Modulo Drago Corse」も参戦。そして、「Honda Team Motul」はベルトラン・バゲットマルコ・ボナノミ武藤英紀というトリオで挑む。

日産GT-Rは今季、インターコンチネンタルGTチャレンジに年間で参戦しており、データ量は昨年までとは全く違う状況。そんな中、フル参戦の「KCMG」から松田次生千代勝正が参戦するのでGT-R使いの二人のパフォーマンスにも注目したい。

日産GT-Rで鈴鹿をよく知るトップドライバーが戦う【写真:MOBILITYLAND】
日産GT-Rで鈴鹿をよく知るトップドライバーが戦う【写真:MOBILITYLAND】

そして、ランボルギーニ・ウラカンで参戦するのがSUPER GTでもお馴染みの「JLOC」。87号車は今季ホンダから移籍した小暮卓史元嶋佑弥のコンビに加えて、なんと関口雄飛が加入。アグレッシブな攻めのレースが楽しめそうな日本人トリオに期待が集まる。

また、SUPER GTではレクサスに乗るニック・キャシディヘイキ・コバライネンが「Hub Auto Corsa」のフェラーリ488 GT3で参戦したり、レクサスのチーム監督を務める脇阪寿一がポルシェ911GT3で参戦したりと普段は見られない別メーカーのマシンを駆る組み合わせにも注目。ファンにとってはそういった部分も楽しめる週末になるだろう。

スパ24時間での公道パレードの様子【写真:MOBILITYLAND】
スパ24時間での公道パレードの様子【写真:MOBILITYLAND】

「SUZUKA 10H」は昨年台風の影響で実現できなかった8月22日(木)の鈴鹿市内公道パレードで幕を開け、8月25日(日)の午前10時に10時間の耐久レースがスタートする。世界レベルのGTカー使いと国内トップドライバーの熱き競演は普段のレースとは一味も二味も違う楽しさを味わえるはずだ。

【BHオークションSMBC SUZUKA 10H】

8/22(木)公道パレード

8/23(金)フリー走行

8/24(土)予選

8/25(日)10:00-20:00 決勝

公式ホームページ