F1マニア垂涎の名車が鈴鹿に。今年は伝説の国産F1マシン「マキF1」も登場するぞ!

鈴鹿を走ることになったブラバムのF1マシン【写真:MOBILITYLAND】

夏休みが終了に近づき2017年のレースシーズンもこれからクライマックスに向けて加速といったところだが、実はシーズン終了後も多彩なモータースポーツイベントが開催される。その中の一つで、3年目を迎えるクラシックレーシングカーの祭典「SUZUKA Sound of ENGINE」には懐かしのF1マシンが多数登場することになった。

ブラバム、ロータスなど歴史的F1マシンが!

11月18日(土)19日(日)、鈴鹿サーキットで開催される「SUZUKA Sound of ENGINE」は今年も高級時計ブランド「RICHARD MILLE(リシャール・ミル)」が冠スポンサーを務める。オーナーのリシャール・ミル氏自身がヒストリックF1のエンスーでありクラシックF1マシンのオーナーでもあり、今年はヨーロッパで開催されているクラシックF1のレース「Masters Historic Formula 1」とコラボレーションし、伝説のF1マシンがデモンストレーション走行を行う。

リシャール・ミル氏【写真:MOBILITYLAND】
リシャール・ミル氏【写真:MOBILITYLAND】

多くのクラシックF1マシンはヨーロッパから海を渡ってやってくる。8月に鈴鹿サーキットが発表した参加マシン13台は本当に豪華なラインナップといえよう。特に日本でF1が開催されていなかった1970年代前半や80年代前半のマシンは雑誌でしか見たことがないというファンが多く、そのマシンのフォルムや迫力に魅せられた当時の少年たちにとってはまさにタイムスリップの時間となるであろう。

【マスターズ・ヒストリック・フォーミュラ1参加予定車両】

ティレル001(1970年)

ブラバムBT37(1972年)

ヘスケス308B(1974年)

ロータス76(1974年)

マキF101C(1975年)

ウィリアムズFW04(1975年)

マーチ761(1976年)

マクラーレンM26(1976年)

ペンスキーPC4(1976年)

ブラバムBT49C(1981年)

ウィリアムズFW08(1982年)

ロータス92(1983年)

ティレル012(1983年)

日本人のF1挑戦、マキF1が走る!

奇才のレーシングカーデザイナー、ゴードン・マーレイ設計の「ブラバムBT49C」やケケ・ロズベルグをワールドチャンピオンに導いた「ウィリアムズFW08」など、13台のラインナップはどれもがエポックメイキングなマシンであるが、注目はやはり1974年の「マキF101C」だろう。

マキF101C 【写真:MOBILITYLAND】
マキF101C 【写真:MOBILITYLAND】

日本人にとって、海外は遠く、海外旅行すら夢のまた夢であった1970年代前半に日本のレーシングチーム「マキ・エンジニアリング」がヨーロッパを拠点にモータースポーツの最高峰「F1グランプリ」に挑戦した時代があった。車体もコンストラクター(車体製造社)としての国産F1マシンだ。当時のF1はスポット参戦が可能だったので、3年間で7戦に参戦するが全戦予選落ちを喫した不遇のレーシングチームでもある。そんな「マキF1」の貴重なF1マシンが残されていて、ヨーロッパでは今も現役でクラシックF1レースを走っているというから驚きだ。今年の「SUZUKA Sound of ENGINE」はそんな日本人たちの熱きスピリットを感じられるかもしれない。他にもジェームス・ハントとニキ・ラウダのチャンピオン争いを描いた映画『RUSHプライドと友情』に登場する貴族、ヘスケス卿のチーム「ヘスケス」のマシンや後にハントが乗ることになる「マクラーレン」の名車M23も出走する。

ヨーロッパで開催されているMHF1レース【写真:MOBILITYLAND】
ヨーロッパで開催されているMHF1レース【写真:MOBILITYLAND】

今や電気自動車のFormula Eやハイブリッド車となっているF1など、自動車メーカーがモータースポーツでもエコを追い求める時代。その流れは加速しつつある。今とは真逆であるが、プライベートF1チームの面々が誰も考え付かなかった独自のアイディアで作り上げたマシンたちによる「迫力ある走行シーン」を体感できるのが今から楽しみである。