鈴鹿8耐・合同テストはTSRの秋吉耕佑がトップ。ヨシムラ、辻本聡も走行を重ねた。

F.C.C. TSR Hondaの秋吉耕佑

真夏の熱い戦い、「鈴鹿8時間耐久ロードレース」(7/24~27開催)に向けた合同テスト走行が鈴鹿サーキットで6/5(木)に開催され、プライベートチームを中心に国内のチームが集い、1日だけのテストに挑んだ。

あいにくのフルウェット

平年よりも早く梅雨入り宣言がされた東海地方。鈴鹿サーキットも5日のテストはあいにくの雨に見舞われた。朝9時半のセッション開始とほぼ同時に大粒の雨が鈴鹿サーキットに降り注ぎ、最初のセッションはコースやピットロードに川が流れる程のフルウェットコンディションに。つい先日までの暑さが嘘のような低い気温になった雨の路面では、天候の回復を待ってテストを開始するチームが多く見られた。

雨とは言っても、チームはせっかく鈴鹿までテスト走行で遠征しにきたからには、これからバイクを作って行く上での有効なデータをできる限り収集したいもの。夕方の第3セッションには雨があがり、ウェット路面は変わらないものの、特にトップチームは積極的に周回を重ねてウエットのデータ取りに務めていた。近年の8耐はゲリラ豪雨に見舞われることも考えられ、ウェットのデータ取りはもちろん、ライダー達があらゆるシチュエーションに慣れておく必要もある。8耐の場合、ほとんどのチームが毎年、体制を変更するため、とにかく走れるなら走っておくことも大事だ。

トップタイムの秋吉
トップタイムの秋吉

そんな中、最もコンディションの良好だった第3セッションでは3度の優勝チーム「F.C.C. TSR Honda」(ホンダ)の秋吉耕佑(あきよし・こうすけ)が2分20秒386のタイムをマークしてトップタイム。2番手には加賀山就臣(かがやま・ゆきお)と武田雄一(たけだ・ゆういち)が走行を担当した「Team KAGAYAMA」(スズキ)が秋吉から約1秒差で続く。そして、3番手にはヤマハのプライベートチーム「TEAMJP.DOGFIGHTR YAMAHA」(ヤマハ)の藤田拓哉がトップから約2秒差で続いた。

初回のテストでウェット路面だっただけに、各チームがまだ本気の走りを見せていないにせよ、「Team KAGAYAMA」「TEAMJP.DOGFIGHTR YAMAHA」のダンロップタイヤユーザーが続いたのは興味深い。4番手には津田拓也が一人でテストを担当した「ヨシムラスズキシェルアドバンス(#34)」が続いた。

レジェンド、辻本聡も鈴鹿を走行

ヨシムラのスズキGSX-R1000で走る辻本聡
ヨシムラのスズキGSX-R1000で走る辻本聡

今年の鈴鹿8耐の注目チームとして、往年の8耐ファンから大きな期待が寄せられている、名門ヨシムラのレジェンドライダーチーム「Legend of ヨシムラスズキシェルアドバンス」は辻本聡が一人でテストを担当。久しぶりのレース復帰となる辻本は参戦が決まってから厳しいトレーニングを続け、5月に初のテスト走行をツインリンクもてぎで実施。そして、雨の中、久しぶりに鈴鹿サーキットをヨシムラのスズキGSX-R1000で走行した。辻本は第1セッションは2分41秒でトップから約11秒差だったものの、第3セッションではトップの秋吉から8秒半のところまで詰めて、徐々にスピードアップを図ってきた。

昨年の鈴鹿8耐を盛り上げたケビン・シュワンツと共に、名レースを展開したヨシムラの辻本・シュワンツ組でレースを戦うことになるだけにファンの期待は大きい。現役の全日本ロードレース・ライダーとは異なるライディングフォームや落ち着いた沈着冷静な走りは、レギュレーションの変更でやや耐久レースらしさが戻る今年の鈴鹿8耐のレースでどんな結果になるのか、興味深い。

辻本聡
辻本聡

「鈴鹿8耐」に向けては遠方のプライベートチームの多くが鈴鹿に居残り、週末の鈴鹿サンデーロードレースに参戦。全日本ロードレースに参戦するチームは次戦のスポーツランド菅生に備え、準備を進める。そして、7月にはまた「合同テスト」が2日間に渡って開催される予定だ。7月の合同テストには海外チームの参加、注目の中須賀克行率いるヤマハトップチームの参加も当然あるだろう。

今年は昨年以上に出場台数が増えるという噂の鈴鹿8耐。夏の耐久レースに向けた長い戦いがいよいよ始まった。

鈴鹿8耐公式サイト