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期待がふくらむ愛子さまのご公務 お出ましの機会はいつどこで?

つげのり子放送作家、ノンフィクション作家(テーマ:皇室)
愛子さま(写真:毎日新聞社/アフロ)

日本赤十字社への就職内定が発表され、ケニア大統領夫妻を招いた午餐デビューを果たすなど、このところ愛子さまをめぐるニュースに注目が集まっている。

成年皇族になられてからも学業を優先し、公式な場で愛子さまのお姿を見ることはそう多くはなかったものの、来月に学習院大学を卒業後は、お出ましが格段に増えるに違いない。

そこで、愛子さまはこれからどんなご公務をされるのか、今後のスケジュールと照らし合わせて予想してみた。

◆被災地へのお見舞いはご一家で?

まずご訪問先として真っ先に頭に浮かぶのは、やはり能登半島地震の被災地だろう。2月6日には、御所で天皇皇后両陛下が能登半島地震の被害について、気象庁長官らから説明を受けた際、愛子さまも同席し、ボランティアの活動について質問をされた。

成年の記者会見でも「災害ボランティア」に関心を持っていると話されていた愛子さまは、両陛下と同じように、能登半島地震の被災地を今すぐにでもお見舞いしたいという思いを強く持っていらっしゃることだろう。

諸事情が整い、被災地を訪れることが可能となれば、天皇ご一家3人で被災地をお見舞いされる可能性が大いにある。ただ今は、亀裂や隆起によって寸断された道路の復旧が最優先であり、ご自分たちが行くことで現地の対応に支障があってはいけないと判断されているようだ。

現地の状況を見ながら調整中だと思われるが、早くても3月頃になるのかもしれない。

3月と言えば、毎年11日に天皇ご一家は「東日本大震災」の犠牲者を悼み、御所で黙とうされている。被災地に心を寄せ、復興支援コンサートなどに出掛けられる可能性もあるだろう。

◆愛子さまが活躍される公務とは?

暖かな春の季節になれば、5月には皇后雅子さまが名誉総裁を務められる、日本赤十字社の全国大会が開催される予定だ。

日本赤十字社の職員となる愛子さまは、もしかしたら事務方として雅子さまをフォローされることも考えられる。会場で雅子さまを誘導したり、活動報告をした人たちを紹介したりなど、甲斐甲斐しい様子でご案内役を務められるのではないだろうか。

社会人として凛々しく振舞われる愛子さまのお姿を、雅子さまが見守られる微笑ましい光景が見られるかもしれない。

恒例となっている皇室行事の一つに、皇室の方々が各界の功労者と交流を図る園遊会がある。園遊会でひときわ目を引くのが、皇后さまはじめ女性皇族方の華やかな装いだ。

しかも「和装」と「洋装」を2回ずつ順繰りに変えているので、5月の園遊会は従来通りだと「洋装」、11月に開催される秋の園遊会は「和装」の予定だと思われる。

秋の園遊会では、振り袖姿で登場されるのではないかと期待がふくらむ。

◆初めての外国訪問は来年?

そして、今年は日本とトルコの外交関係樹立100周年にあたる年であり、夏にはフランス・パリでオリンピック・パラリンピックが開かれる予定だ。それに関連した国際親善の行事に、愛子さまが出席されることも考えられるだろう。

愛子さまもいずれは単独で外国訪問され、海外との交流の一翼を担われることになるが、その機会は意外に早いかもしれない。

上皇さまの長女・黒田清子さんは学習院大学を卒業してから3年後、初めての公式な外国訪問として、日本ブラジル修好100周年の記念式典に出席するため、ブラジルを訪問された。

実は1982年、天皇陛下が初めて公式に外国訪問されたのも、ブラジルだった。1988年、秋篠宮さまが初めて公式に外国訪問された国もブラジル。

お三方ともにブラジルだったのは、上皇ご夫妻が長年にわたり、日系人に心を寄せてこられたためであろう。

その天皇ご一家の伝統に倣えば、来年はとても良いタイミングなのだ。

「日本ブラジル修好130周年」の年にあたり、大いに両国の友好親善に拍車がかかるのは間違いない。愛子さまがそのタイミングで、来年、ブラジルを訪問されると考えるのも、あながち的外れというわけではなさそうだ。

いずれにせよ、これからは以前にも増して、心を和ませてくれる愛子さまの笑顔に触れることができるだろう。

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放送作家、ノンフィクション作家(テーマ:皇室)

2001年の愛子内親王ご誕生以来、皇室番組に携わり、現在テレビ東京・BSテレ東で放送中の「皇室の窓」で構成を担当。皇室研究をライフワークとしている。日本放送作家協会、日本脚本家連盟、日本メディア学会会員。著書に『天皇家250年の血脈』(KADOKAWA)、『素顔の美智子さま』『素顔の雅子さま』『佳子さまの素顔』(河出書房新社)、『女帝のいた時代』(自由国民社)、構成に『天皇陛下のプロポーズ』(小学館、著者・織田和雄)がある。

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