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「話が面白いから安住アナが理想の結婚相手」では、同じ間違いが起こります~おみおじリポート(135)~

大宮冬洋フリーライター
再婚希望のシングルマザー。理想の結婚相手像は模索中です。(本人提供)

コミュニケーション能力が高くて魅力的な大企業勤務の男性は婚活の場にはいません

※2023年2月3日追記。白井さんは半年間の受けオネット期間を終了し、自動退会日を迎えました。これから最後のお見合いに臨む予定です。彼女の幸せを祈りつつ見送りたいと思います。

 こんにちは。大宮です。自分の周囲にいる独身男女の婚活を前のめりで支援する「お見合いおじさん活動(略称:おみおじ)」を婚活パーソナルトレーナーのマチコ先生と一緒に推進しています。僕の読者(この記事を読んでいるあなたも該当します)で「そろそろ結婚したい」という人をオネット(大宮ネットワーク)にお迎えし、良縁を結ぶことをお手伝い中です。本連載ではその活動の一端をレポートしています。オネット会員の種類(受けor攻め)と募集についてはこちらをご覧ください。

「安住アナが理想の男性像? 安定した仕事に就いていてコミュニケーション能力が高い男性としては最高峰です。憧れるのはいいのですが、白井さんは会話上手の男性と結婚して一度失敗していますよね。結婚相手の選び方を見直さないと同じことが起こりますよ」

 マチコ先生がやや厳しめに指導しています。会社員の白井麻子さん(仮名、37歳)にどんな相手とどのような結婚生活を送りたいのかを質問したところ、「真面目そうで仕事熱心で話も面白い」という理由でTBSの安住紳一郎アナウンサーの名前が。俳優やアイドルでないだけ現実的な理想像かなと僕は思ったのですが、マチコ先生の意見は違います。雇用が保証されている大企業勤務であることも加えると彼は「最高峰」なのだそうです。なるほど……。

 女性とのコミュニケーションが上手な男性は周囲にいる女性たちに磨かれている側面があります。身だしなみや立ち振る舞いに関しても同じことが言えるでしょう。そのような男性が本気で結婚したかったら周囲の女性が放っておくはずはなく、オネットを含む婚活の場に登場する余地はほとんどないのです。

ボランティア精神溢れる白井さん。東京オリンピックパラリンピックでは選手村のボランティアスタッフを務めました。(本人提供)
ボランティア精神溢れる白井さん。東京オリンピックパラリンピックでは選手村のボランティアスタッフを務めました。(本人提供)

わだかまりを持ったまま結婚生活を続けたくない。私がイライラしている姿を娘に見せたくない

「……すみません、失敗の反省を生かせていませんね。だから私はまだ独身なのだと思います」

 素直に自省してくれる白井さん。6年前に離婚した前夫は「外見も好みで会話も上手」な人で、飲食店勤務の彼にとってお客さんだった白井さんのほうから連絡先を渡して交際が始まったそうです。

「でも、結果は失敗でした。娘を妊娠中に浮気されてしまい、謝ってはくれたのですが誠意が感じられませんでした。家事も育児もまったく手伝ってくれません。わだかまりを持ったまま結婚生活を続けたくないし、私がイライラしている姿を娘に見せたくもありません」

 思わず連絡先を渡したくなるほど魅力的な男性は他の女性からもアプローチされる可能性が高い。この現実を白井さんは知っておいたほうが良さそうです。

 コロナ前までは婚活パーティーにときどき参加していたという白井さん。でも、真剣交際にまで進めた男性はいなかったようです。ちょっと目立つほどの美人なのになぜ?

「私が『いいな』と思う人と改めて会って、娘がいる話をすると連絡がつかなくなったことがあります。逆に、私の気持ちがあまり盛り上がっていないうちからガツガツ来られて怖くなってしまったり……」

 白井さんの場合は、シングルマザーであることなどの基本情報はお互いに把握したうえで会い、気持ちのすり合わせを手伝ってくれる仲介者がいる婚活のほうが向いているのかもしれません。相手選びも一人でやらないほうが良さそうです。結婚相談所が典型例であり、オネットにもその機能があります。

お酒は飲まないけれど「おつまみ系の料理」を作って食べることは好きな白井さん。生姜の甘酢漬けとミョウガの塩漬けです。(本人提供)
お酒は飲まないけれど「おつまみ系の料理」を作って食べることは好きな白井さん。生姜の甘酢漬けとミョウガの塩漬けです。(本人提供)

食が細くて不健康な人よりもたくさん食べる人が好き。ちょっと恰幅が良くても私は気にしません

 婚活に関しては1年生レベルの白井さんですが、仕事と育児に関してはしっかりやっています。正社員としての勤務先は都心にある通信系会社の子会社。大学を卒業してから勤続15年とのこと。

「埼玉県にある実家に娘と一緒に住まわせてもらっています。残業代を稼ぐためにもテレワークの日は朝6時半から働いたりしていますが、土日はお休みです。娘と一緒にプールや水族館に行ったりするのが息抜きになっています」

 ずっとシングルマザーとして働いて来たので時間管理はできるほうだと自負する白井さん。キレイなだけでなく頼もしさもある女性。いいですね!

「再婚できたら、相手に頼り過ぎることなく、私ができることはしてあげたいです。住む場所は相手の都合を優先して、私も会社まで通勤できるところだとありがたいと思っています」

 改めて理想の男性像を聞くと、「食べることが好きな人」というキーワードが出て来ました。妊娠出産を経てお酒は飲めなくなったという白井さんは食への関心が強いようです。

「赤福やぶたまんを物産展でたくさん買って一人で食べちゃったり(笑)。男性も食が細くて不健康な人よりもたくさん食べる人が好きです。ちょっと恰幅が良くても私は気にしません。今は仕事と子育てと家事で精一杯ですが、食べることが大好きなので料理の腕をもっと磨きたいと思っています」

 会話上手な相手でなくても、美味しいものを一緒に食べられたら居心地の良さを感じるはずです。黙ってニッコリ笑い合うなんていいじゃないですか。何人かの男性とお見合いやデートをして、真のパートナーを見つけてほしいと思います。

ロングヘアが印象的な白井さん。「ヘアドネーション予定のため、来年にはザックリ切ります。そしてまた3年超伸ばす予定です」(本人提供)
ロングヘアが印象的な白井さん。「ヘアドネーション予定のため、来年にはザックリ切ります。そしてまた3年超伸ばす予定です」(本人提供)

※文中の受けオネット会員は仮名です。白井さんの詳細プロフィールやマチコ先生と大宮による超実践的婚活アドバイス(ヤフーの有料記事です)を読みたい方(=攻めオネット会員になりたい方)はこちらをご覧ください。

フリーライター

僕は1976年生まれ。40代です。燦然と輝く「中年の星」にはなれなくても、年齢を重ねてずる賢くなっただけの「中年の屑」と化すことは避けたいな。自分も周囲も一緒にキラリと光り、人に喜んでもらえる生き方を模索するべきですよね。世間という広大な夜空を彩る「中年の星屑たち」になるためのニュースコラムを発信します。著書は『人は死ぬまで結婚できる』(講談社+α新書)など。連載「晩婚さんいらっしゃい!」により東洋経済オンラインアワード2019「ロングランヒット賞」を受賞。コラムやイベント情報が読める無料メルマガ配信ご希望の方は僕のホームページをご覧ください。(「ポスト中年の主張」から2017年3月に改題)

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