47歳。気分はいつまでも末っ子。男の人に甘やかされたい~40歳からの婚活入門(30)~

東京・門前仲町の居酒屋にて。塩レモンサワーを飲みながら話を聞きました(筆者撮影)

 40代、独身。孤独を感じることもあるが、周囲を見渡してみると自分と同世代の独身者もいるし、子育てを終えて次の生活を模索し始めた人もいる。肩を寄せ合えるパートナーを探すことが広義の婚活だとしたら、何歳からだって遅くはない。本シリーズでは、現代に生きる独身の40代の実生活と心情を聞き取り、筆者の考えを添える。同じ40代として、残りの人生を充実したものにするために。

***大手メーカーの正社員、堀田美加子さん(仮名、47歳)の話***

可愛い年下よりも、私を甘えさせてくれる年上がやっぱり好き

 1年半前に付き合っていた年下の彼と別れて以来、恋愛はお休み中です。彼と出会ったのは、ネット上で募集していた「40代の飲み会」。15対15ぐらいの大きめの合コンでした。私より4歳年下の会社員。システム関係の仕事をしているそうです。可愛げもあるし話も合うのでいいかな、と思って付き合いました。

 でも、彼は仕事が忙しすぎました。朝8時から夜12時まで会社にいるのが基本で、デートができるのは2週間に一度ぐらい。もっと会いたいな、足りないなと感じていました。自宅にも呼んでくれないし……。そのうちに疲れて来て、半年で別れてしまいました。

 根本的な問題は、男の人に甘えたい私にあったのかもしれません。この年齢になって言うのもおかしいのですが、姉と兄がいる私は典型的な末っ子なんです。一人暮らしをしたことは一度もなくてずっと実家暮らし。両親とも仲良しで、子どもの頃から愛情を受け続けていると感じています。私は、年下を可愛がるのではなく、年上から可愛がられたいのです。

 こんな気持ちに気づいてしまったのは、3年前まで1年半ほど付き合っていた1歳年上の彼の影響だと思います。若くして会社の役員をやっている人で、とにかく私を甘やかしてくれました。話は聞いてくれて、デートでは常にお金を出してくれるんです。私も働いているので割り勘でも問題はないのですが、ペットみたいに可愛がられるのが嬉しかったな……。

 別れた理由は彼が勤める会社が倒産してしまったこと。急に余裕がなくなって、性格まで変になってしまいました。別人かと思うぐらい変わってしまったんです。

 この年齢になると独身の素敵な年上男性と出会えることはほとんどありません。若い男の人は面白いけれど、会社の後輩くんたちで十分です(笑)。彼らからは姉御扱いをされていますが、私はそんなキャラじゃないんだけどなと思いながら過ごしています。

 40歳ぐらいまでは両親からも結婚を急かされていました。旅行のお土産でもらうのは良縁成就のお守りが定番。でも、最近は何も言われなくなりましたね。もらうお守りも、いつの間にか身代わり不動尊になりました(笑)。一人でもちゃんと生きていきなさいよ、という意味だと思います。

 趣味の集まりもあるので、基本的には楽しく暮らしています。でも、心の底では100%満足していない自分がいるのです。私はやっぱり年上の男の人に甘えたいのだと思います。

***筆者より堀田さんへ***

一方的に甘えるだけの配偶者が長期的な幸福を得ているケースはほとんどありません

 堀田さんのお話で一番共感したのは、1歳年上の頼もしい恋人が急に変わってしまったエピソードです。彼のような男性にとって会社はアイデンティティそのものであり、倒産することは受け入れがたいショックだったのでしょう。余裕がなくなり、性格まで変わったように見えて当然です。

 しかも、恋人である堀田さんは常に彼を見上げて甘えてくれる存在。ピンチのときに支えてくれるとは想像もできなかったはずです。

 結婚生活を考えた場合は、甘えるだけでなく甘えてもらう、もしくは「いつまでも自分が甘えられるような彼でいてもらうために自分も努力する」ことが重要だと思います。そうしないと、すべての運命を彼および彼の会社に委ねることになってしまうからです。僕は多くの結婚カップルを観察していますが、一方的に甘えるだけの配偶者が長期的な幸福を得ているケースはほとんどありません。

 もちろん、結婚前にこんなことまで考える必要はありません。恋愛で盛り上がっているうちはめちゃくちゃ甘えちゃってもいいでしょう。しかし、その先に進んで人生を分かち合うためには、たまには甘えられるような頼もしいパートナーに自分もなるべきなのです。