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明日午前中、強風で羽田空港発着国内線にも影響が出る可能性が。予定を前倒して本日中に移動する方法も

鳥海高太朗航空・旅行アナリスト 帝京大学非常勤講師
羽田空港第2ターミナルのANAチェックインカウンター(筆者撮影)

 低気圧の発達に伴って、明日3月1日は都内でも午前中を中心に強風が予想されており、特に羽田空港発着の国内線においては、午前中の便を中心に欠航や遅延が出る可能性がある。台風や大雪などは事前にある程度の予測ができるが、今回は強風での影響と言うことで実際の予測が直前まで難しい面もある。

ANAやJALでは明日午前中の羽田発着便の予約変更などの取り扱いを開始

 そのような状況の中、本日(2月28日)正午現在、明日(3月1日)の羽田空港発着便の欠航便は、ANA(全日本空輸)の羽田~八丈島線の朝の1往復が決まっているだけで、それ以外の便は現時点では欠航の発表はない。ANA、JAL(日本航空)、ソラシドエアは午前中に羽田空港を発着する便、AIRDOは終日羽田空港を発着する便について、悪天候に伴う運航への影響が予測されることから、現時点で予約の変更や無料での払い戻しの対応を開始した。

 この取り扱いは、明日、実際の運航の有無にかかわらず、対象となる便全てにおいて適用される。

今日中に確実に移動するという方法もある

 既に購入済みの国内線航空券であれば、原則、予約変更できない航空券(マイルを使った特典航空券を含む)でも予約変更もしくは払い戻しが可能になる。例えば、予定を早めて本日中に目的地への移動することもできる。また、どうしても明日の午前中までに出張や旅行で東京へ戻ってこなければならない場合には、予定を切り上げて今日のうちに羽田に戻ってくるという方法もある。前倒ししても変更手数料は不要だ。スケジュール的に変更が可能であれば、本日中に目的地に移動することで強風の影響を最小限に済ませることができる。

 また、明日の午後便もしくは翌日以降の便への変更も航空会社が指定する振替期間内(30日以内が多い)に変更することも可能。もちろん、予定通りにそのまま飛ぶ可能性もあるので、気象情報を見ながらギリギリまで判断するという方法もある。ツアーなどの団体向けの航空券を利用する場合には、旅行会社に問い合わせることで対応してもらえる。

ANAやJALなどはインターネットからの予約変更が可能

 ANAやJALなどにおいては、予約センターだけでなく、各社のホームページから予約変更や払い戻しの手続きができる。予約センターへの電話は、悪天候時においては繋がるまでに時間がかかることも多いので、インターネットでまずはトライしてみて、それでも難しい場合には予約センターに電話するといいだろう。

 なお、往路便の予約変更に伴って、復路便の変更が必要な場合も復路便の搭乗日に関係なく、往路便と同時に手続きすることで復路便の予約変更も可能となる。もし、旅行や出張を取りやめる場合にも往路便が悪天候に伴う運航への影響が予測されている便が含まれていれば往復共にキャンセル料は無料で払い戻しできる。

最新情報は各航空会社のホームページから確認

 時間の経過と共に、欠航便・遅延便の情報や悪天候に伴う運航への影響が予測される時間帯が拡大される可能性もある。また、羽田空港発着便以外でも影響が出る可能性もあることから、最新の情報は各航空会社のホームページから確認することをおすすめする。

 なお、成田空港発着のLCC(格安航空会社)においては、悪天候時のルールが大きく異なることから(基本的には前日便への変更の取り扱いはしない)より注意が必要だ。

航空・旅行アナリスト 帝京大学非常勤講師

航空会社のマーケティング戦略を主研究に、LCC(格安航空会社)のビジネスモデルの研究や各航空会社の最新動向の取材を続け、経済誌やトレンド雑誌などでの執筆に加え、テレビ・ラジオなどでニュース解説を行う。2016年12月に飛行機ニュースサイト「ひこ旅」を立ち上げた。近著「コロナ後のエアライン」を2021年4月12日に発売。その他に「天草エアラインの奇跡」(集英社)、「エアラインの攻防」(宝島社)などの著書がある。

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