藤井聡太二冠、ランキング戦優勝で竜王挑戦へ向けて前進!立ちふさがるのはどの棋士か?

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 16日、第34期竜王戦2組ランキング戦決勝が行われ、藤井聡太二冠(18)が八代弥七段(27)に勝利し、2組優勝を決めた。

 藤井二冠のランキング戦での優勝は、初参加から5期連続となる。

 また、公式戦の連勝を19に伸ばした。

 藤井二冠の先手番でがっぷり四つの矢倉戦に進んだ本局。

 猛攻を仕掛けた藤井二冠が八代七段の反撃をかわし、最後は長手数の詰みに討ち取って勝ちきった。

対局詳細

 八代七段は2020年度の勝率ランキング4位(1位は藤井二冠)で、今期竜王戦2組ランキング戦では準決勝で渡辺明名人(36)をくだして決勝へ進出した。

 いまノッている棋士の一人である。

 そして八代七段は矢倉戦法を得意としており、先後は違えど準決勝の渡辺名人戦でも矢倉で快勝している。

 その八代七段をもってしても、本局は一度もチャンスがめぐってこなかった。

 夕食休憩のあたりでは、ABEMAで表示されるAIの勝率では藤井二冠がやや上であるものの、矢倉から穴熊に組み替えて守りの堅い八代七段にも十分チャンスがあるように筆者にはみえた。

 しかし藤井二冠の攻めが的確で、八代七段の反撃よりも穴熊の崩壊のほうが少しずつ早かった。

 一つ攻めを間違えると穴熊の遠さに逆転負けを喫しそうな怖い展開だったが、深い読みをベースに正確な指し手を積み重ねる藤井二冠の良さが出た一局だった。

2組優勝までの道のり

 改めて藤井二冠の2組ランキング戦での戦いぶりを振り返ってみよう。

 なんといっても3月に行われた準決勝の松尾歩八段(41)戦が印象に残る。

 「▲4一銀」は今後も語り継がれるであろう驚愕の一手だった。

藤井聡太二冠の▲4一銀は「人間には指せない手」のはずだった

 1回戦では阿久津主税八段(38)、2回戦では広瀬章人八段(34)と難敵続きだったが、そういった相手に白星を重ねることにもはや驚きはない。

 こうなると、一体誰が藤井二冠を止めるのか、注目はその一点に集まる。

決勝トーナメント

 ここで決勝トーナメント表をみていただく。

 いま決まっているのは、2組決勝を戦った2名のみだ。

1組5位は、佐藤(天)九段・佐藤(和)七段・佐々木(勇)七段のいずれか。6組優勝は、長谷部四段・折田四段・小山アマのいずれか。
1組5位は、佐藤(天)九段・佐藤(和)七段・佐々木(勇)七段のいずれか。6組優勝は、長谷部四段・折田四段・小山アマのいずれか。

 いまの将棋界はタイトルを分け合う4人が頭一つ抜けているとみられ、「4強」と呼ばれている。

 現竜王の豊島将之竜王(30)、すでに敗退した渡辺名人はこのトーナメント表に名前はない。となれば藤井二冠の最大の強敵は4強の一角である永瀬拓矢王座(28)だ。

 永瀬王座とは、決勝トーナメントの準決勝か挑戦者決定三番勝負のいずれかで対戦する可能性がある。

 その対戦が挑戦権獲得に向けての大きなヤマとなるであろう。

 その他にも、1組ランキング戦を勝ち抜いた猛者たちが藤井二冠に襲いかかる。

 決勝トーナメント1回戦は、A級昇級を決めて意気上がる山崎隆之八段(40)かNHK杯優勝も記憶に新しい稲葉陽八段(32)との対戦となる。

 そして前々期の決勝トーナメントで死闘を繰り広げた久保利明九段(45)との対戦も可能性がある。

 場合によっては、挑戦者決定三番勝負で羽生善治九段(50)と対戦するかもしれない。

 挑戦まであと4勝とはいえ、対戦相手は超一流ばかりだ。

 すんなりとはいかないであろう。

 決勝トーナメントでの藤井二冠の戦いぶりにご注目いただきたい。

 また本日(4月17日)19時から、ABEMA将棋チャンネルで藤井二冠のチームが対局する第4回ABEMAトーナメント予選Aリーグが配信される。

 相手は三浦弘行九段(47)率いるチームだ。

第4回ABEMAトーナメント 予選Aリーグ 第二試合<チーム藤井VSチーム三浦>

 こちらもぜひご覧いただきたい。