Yahoo!ニュース

関ケ原で立ち往生発生【雪の見通しは】

冨永幸気象予報士/防災士/ウェザーマップ所属
ウェザーマップ 天気図

大寒の寒波で、この地方では2年連続立ち往生が発生したことになる。

この冬一番の強い寒気により、23日夜から岐阜県山間部で雪のピークに入った。24日明け方には美濃地方など平野部にも雪雲が流れ込み、朝には岐阜市で積雪が急増。発達した雪雲が流れ込んだ関ケ原でも積雪急増。日中は名古屋でも本格的な雪となった。

6時間で降った雪の量は、最大値で岐阜県関ケ原で49センチ、本巣市樽見で43センチと、観測史上一位を記録。短時間でのドカ雪が立ち往生の一因と思われる。

夕方から雪雲はさらに南下。岐阜県山間部の他、関ケ原など岐阜西濃~三重県北部~愛知県沿岸部が雪雲の通り道となっている。

午後6時現在の積雪をみると、平野部で広く積雪。岐阜西濃や三重県北で20センチ以上の積雪のエリアがある。

気象庁HPより
気象庁HPより

この後の雪の見通しは以下の通り。

24日夜~25日朝

現在雪が降っているエリアで雪が続く見込み。(岐阜県山間部と関ケ原周辺の岐阜西濃~三重県北部~愛知県沿岸部)大雪に警戒。

雪がやんだ地域も24日の雪で路面がぬれている所は凍結の恐れあり。つまり25日朝は広く積雪か凍結の恐れ。

25日日中

峠は越えるものの、まだ山間部は断続的に雪。三重県北部はまだ雪。愛知沿岸部はにわか雨かにわか雪がありそう。

25日夜

平野部は雪がやむ。山間部の雪も降り方が落ち着いてくる見込み。

気象台発表の予想される降る雪の量は以下の通り。(24日夕方発表)

24時間予想降雪量 ※いずれも多い所で

24日18時~25日18時

岐阜県 山地 飛騨・美濃 70センチ

    平地 飛騨 40センチ

       美濃 50センチ

愛知県 山地 西部・東部 15センチ

    平地 西部 10センチ

       東部 7センチ

三重県 北中部 30センチ

    南部 5センチ

25日18時~26日18時

岐阜県 山地 飛騨 20~40センチ

       美濃 10~20センチ

    平地 飛騨 5~10センチ

       美濃 1~5センチ

まだ大雪や路面の凍結に警戒が必要。内陸部では25日朝にかけて水道管の凍結にも注意。寒さが厳しいため体調管理には引き続きご留意を。

気象予報士/防災士/ウェザーマップ所属

奈良県出身。学生時代に最先端の科学授業を受講したことで、地球温暖化などの環境問題を入口に気象に興味を持つようになる。一度就職したものの「やはり気象の仕事がしたい」と思うようになり、2016年3月に気象予報士を取得。2017年からは宮城県、2019年からは愛知県で気象キャスターを務める。現在は名古屋テレビ放送の「ドデスカ+」と「ドデスカ!」で東海3県の天気予報を伝えている。テレビでは伝えきれない天気や季節の話を発信していきます。

冨永幸の最近の記事