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記録と刹那、写真とビデオ

松村太郎ジャーナリスト/iU 専任教員
フィルム付きレンズの文脈が、スマホアプリで再来する?

招待制、アーカイブなし……そんなClubhouseは、アプリを開けば何かしらの人の生の喋り声が聞こえる環境を作り出しました。確かに、誰かに誘ってもらわないと使い始められない、今聞かないと後では聞けない、という2つの限定感は、アプリの話題を最大化する意味で、非常に上手い手法だった、とふりかえることができます。

もちろんこれはマーケティング的には諸刃の剣であって、「別に。興味ないし…」と多くの人が思ってしまえば、話題にも挙がらないし、招待制であるため話題になりようがないわけで、正直なところ日本での成功は偶発的かつ、なんらかの日本人の琴線に触れた可能性を指摘せざるを得ません。つまり、みんながこの方法が上手くいくわけではない、と言う意味です。

Clubhouseが非常に注目される中で、今度は20人という招待制に加え、写真に時間と閲覧の制限がかかっているDispoというサービスに注目が集まっています。2020年10月に約4億2000万円を調達し、Z世代に注目される写真アプリとなりつつあります。

[https://dispo.fun https://dispo.fun]

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ジャーナリスト/iU 専任教員

1980年東京生まれ。モバイル・ソーシャルを中心とした新しいメディアとライフスタイル・ワークスタイルの関係をテーマに取材・執筆を行う他、企業のアドバイザリーや企画を手がける。2020年よりiU 情報経営イノベーション専門職大学で、デザイン思考、ビジネスフレームワーク、ケーススタディ、クリエイティブの教鞭を執る。

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