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ロコ・ソラーレが今季を戦う新ユニフォームを発表。メインイメージは極域の天空に浮かぶ「アレ」

竹田聡一郎スポーツライター
ブルー×ブラックのベースカラーは継承 撮影:上野勇 (C)Loco Solare

「ゆり(吉田夕梨花)も30歳になって、チーム全員が30歳以上というレアチームだけど、何歳になってもチーム歴が何年になってもアイス上で爆発できる。そんなユニフォームになりました!」

 7月14日、北見市常呂町のアドヴィックス常呂カーリングホールにて、一般社団法人ロコ・ソラーレに所属する3チーム、ロコ・ソラーレ、ロコ・ステラ、ロコ・ドラーゴの3チームが揃って「シーズンスタート記者会見」に臨んだ。2026年のミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪に繋がる重要なシーズンに向け、藤澤五月は「カーリングを楽しむこと、成長し続けることを第一にやっていきたい」などと抱負を語った。

 目を引いたのは同時に発表された新ユニフォームだ。メインイメージはオーロラとシューティングスターで、21/22シーズン、22/23シーズンを戦ったギャラクシー(宇宙)モデルを踏襲しつつ、新たなカラーを加えた。

 冒頭のコメントは新ユニフォームのデザインを見た吉田知那美の第一声だが、特にオーロラについて「嬉しい!」と声を弾ませる。

「北京五輪のシーズン(21/22)にカナダに滞在していた時に、カルガリーでは約40年ぶりと報道されるくらい大きなオーロラを見たんです。みんな生まれて始めてのオーロラ観測で、夜にみんなで暮らしている家のテラスで氷点下のなかずっと空一面を覆い尽くすオーロラを見ていました。(新型コロナウイルス関係の規制で)練習とトレーニング以外、遊びにも行けず、外食もできず、一時帰国もできない時だったから突如現れた巨大なオーロラはわたしたちにとって忘れられない思い出なんです」(吉田知)

 その一方で「チームからは『大爆発しているイメージで』と無茶ブリされました」と苦笑いを浮かべるのは、株式会社TOUのアートディレクター高山慶太さんだ。函館生まれの高山さんはこれまで、北海道の食を見つめ直すプロジェクト「adeli」の立ち上げや、釧路市阿寒湖のアイヌコタンで行われている「ウタサ祭り」のビジュアルデザインなど、多数のアート制作に携わってきた。カーリング関係では前述のギャラクシーモデルのユニフォームのほか、吉田姉妹が参加したカーリングチャリティーカレンダー2021のディレクション担当者としても知られているが、チームと同郷のアートディレクターはオーロラに込めた思いを語る。

「オーロラはソラーレ=太陽と、極北の冬の夜空が奇跡的に創り出す自然現象です。色々なタイミングや条件が重なったりする部分も、彼女たちのこれまでの歩みと似ているなと感じています。まだ僕は見たことありませんが、北海道でも稀にオーロラは見られるようなので、地元感も出るといいなと。『大爆発』についてはデザインというよりも、彼女たちの笑顔は常に爆発しているので、それを引き立てるユニフォームであればいいなと願っています。これからも見る人を喜ばせて、ポジティブな気持ちにさせる活躍を期待しています」

 オーロラモデルを実際に着用し、鈴木夕湖が「素敵な仕上がりでもうお気に入りになった」、石崎琴美が「みんなでオーロラを見た時の気持ちとか当時の状況とか鮮明に思い出されて、そのユニフォームと共に過ごす今シーズンが楽しみです」と、それぞれコメント。新たな戦闘服の評判は上々だ。

 また、mizunoはファンからの「選手とおそろいのものが欲しい!」というリクエストを受けて、公式オンラインショップにロコ・ソラーレ特設ページをオープン。レプリカTシャツやロゴ入りフーディーなどを7月24日まで限定販売する。

「国内でも海外でも、私たちのユニフォームを着てスタンドや客席で応援してくれているのを見るととても微笑ましく、嬉しいし、パワーをもらっています。いい試合をお見せできるようにチームでまた進んでいきますので、新ユニフォームと共に今季もよろしくお願いします!」(吉田知)

 お披露目はロコ・ソラーレにとって今季初戦となる8月下旬のアドヴィックスカップの予定だ。オーロラはローマ神話の女神の名前「Aurora(アウロラ)」に由来するが、新ユニフォームそのものが勝利の女神になってくれるだろうか。

 タオルやスウェットなども公式応援グッズとして同時発売 撮影:上野勇 (C)Loco Solare
 タオルやスウェットなども公式応援グッズとして同時発売 撮影:上野勇 (C)Loco Solare

スポーツライター

1979年神奈川県出身。2004年にフリーランスのライターとなりサッカーを中心にスポーツ全般の取材と執筆を重ね、著書には『BBB ビーサン!! 15万円ぽっちワールドフットボール観戦旅』『日々是蹴球』(講談社)がある。 カーリングは2010年バンクーバー五輪に挑む「チーム青森」をきっかけに、歴代の日本代表チームを追い、取材歴も10年を超えた。

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