40勝15敗の西地区2位という成績でレギュラーシーズンを終え、初のチャンピオンシップをホームで開催することに成功した島根スサノオマジックは、80対63のスコアでアルバルク東京とのゲーム1に勝利。松江市総合体育館に駆けつけた3000人を超えるファンのサポートにしっかりと応え、セミファイナル進出に大きく前進した。

 試合早々に東京が5点をリードする展開になったものの、島根は安藤誓哉が古巣相手に何度もアグレッシブにゴールへアタック。安藤は3本のレイアップを決めてチームを牽引すると、他の選手たちも自信のレベルを徐々に上げていく。2Q7分34秒で27対27の同点という接戦だったが、島根は安藤と金丸が2本ずつ3Pショットを決めるなど、17連続得点で一気に東京を引き離した。ポール・ヘナレコーチはその局面をこう振り返る。

「まずは東京のオフェンスを立て続けに止められたことで、大きなランになったのは明らかです。ディフェンスで我々が彼らに打たせてもいいというショットを打たせ、リバウンドをしっかり確保して走ることができたのは大きい」

 東京は3Q途中で18点までリードを広げられたが、4Q序盤で9点差にするシーンもあった。しかし、2Qの7分33秒間で17−0という猛チャージによるダメージが大きかったのは事実。あの時間帯の問題について、小酒部泰暉は「気持ちの部分で島根に負けていました」とシンプルに返答。ルカ・パヴィチェヴィッチコーチはチームとしてハードワークしていたことを強調したうえで、停滞してしまった2Qを次のように語った。

「我々はいいオフェンスを展開できていましたけど、ショットが外れてしまっていました。とても一生懸命に戦っていましたが、島根は得点を積み重ねました。そこで大きな違いができてしまい、彼らがより落ち着いてプレーする状況を作ったと思います。リバウンドとセカンド・チャンスからの得点をかなり限定させていたはずですが、トランジションから簡単に取られてしまいました。そこを抑えられていたら、アウェイだと逆転するのが難しい15点以上の差にはならなかったでしょう」

 大事な初戦をモノにした島根にとって、シーズン終盤に故障で離脱していたリード・トラビスが3Qだけで2本の3Pショットを含む10点(合計14点)を奪ったことはプラス材料。ニック・ケイの出場時間が26分34秒とシーズン平均よりも約6分少なくできたのは、トラビスが復調したことによる恩恵と言っていい。この試合で16点、7アシストを記録した安藤は、トラビスの復帰を素直に喜んでいる。

「シーズン序盤に比べたらもうちょっとかなと思うんですけど、“これがトラビスじゃないか”というところまで結構来ているので、チームとしてはホッとしています。他のチームに結構ケガ人がいる中、うちは最終的にみんなが揃ったという形です。彼はリーグ屈指のセンターで、しかもマルチでアスレティックな選手なので、いるといないでは、本当に全然違います」

 2連勝でのセミファイナル進出に向けて、島根はゲーム1同様に3Pショットを10本以上、45%以上のFG成功率で80を超える得点を奪いたいところ。これらの数字を残す試合ができれば、今季の島根は勝率が8割を超える。

 ヘナレコーチが「経験が豊富で、とてもタフなチーム」と表現する東京は、ペイントの外からのFGが22本中8本成功の38.1%と、レギュラーシーズンの平均を約4%下回った。2Pを高確率で決める持ち味を発揮することと、10本の差がついたリバウンドの改善が、ゲーム2で雪辱できるか否かのカギになるだろう。