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<ガンバ大阪>ホームでの広島戦は、今季J1リーグ初黒星。

高村美砂フリーランス・スポーツライター

5戦負けなしで臨んだホームでのJ1リーグ・6節。相手は4連敗と波に乗りきれていない感の強い広島をホームに迎える。前半はどちらともスピードアップしない展開の中でスコアレスで折り返すも、後半、52分に広島に数少ないチャンスをものにされ先制点を奪われる。以降はビハインドを追いかける展開の中、攻撃の選手を入れ替えながらゴールを目指すも、いまひとつ迫力を欠き、最後まで広島の堅守をこじあけることができないまま、今季J1リーグでは初めて無得点で試合を終えた。試合後のガンバ大阪監督、選手のコメントをお届けする。

●長谷川健太監督

4月のホームゲーム1発目で勝てなかったのは本当に悔しい。金曜日という平日でサポーターが雨の中できてくれて、その中で勝利を届けられなかったのは悔しいですし申し訳なかったと思っています。やっぱり前半は何回か奪ったあとのショートカウンターでチャンスになりかけていたんですが、最後のクオリティがなかったというところと、だんだん前半途中から少しトーンダウンしてテンポがあがってこなかったと思っています。後半に入ってだいぶ、テンポはあがってきたと思うのですが、最後のところの林に止められたりとか、今日は最後の押し込むというところの精度と迫力が少し足りなかったと思っています。堂安と泉澤が入って、だいぶん、サイドの迫力は出てきたと思いますがもう少し攻撃の迫力だったり、3月のいいときの守備の迫力というところに比べると若干、大人しい目になってきていると思いますのでもう一度、すぐ明日から中国にいきますが、自分たちの戦い方を見直しながら、切り替えて次のACL、大阪ダービーに向けて準備していきたいと思っています。

ー初先発になった丹羽選手の評価を。

よくやってくれたと思いますが最後のところのパスの精度というところは、もう少しあげてほしいと思いました。ただ初先発という中でしっかりと大輝は大輝の仕事をしてくれたと思っています。また次の試合に向けてはどうするか考えてメンバーを決めていきたいと思います。

ー井手口選手の調子が悪いと聞きましたが今日の状態、活躍については?

足の状態は自分で地面を蹴って若干、腫れたみたいですが、そんなに大きく腫れたわけではないので今日みたいにやれる範囲のケガだったと思います。終盤、非常に相手がブロックを組んでカウンターという戦いをしてきた中で、陽介がきちっと相手の攻撃を止めて自分たちの攻撃につなげるシーンもありましたし、きっちりと自分の仕事プレーをしてくれたと思います。

●DF丹羽大輝

結果が出なくて残念ですが、次に繋がる試合ができましたし、1−0で負けた結果は受け止めないといけないけどやり続けることで勝てると思うので、次の中国との試合に向けていい部分は続けていってやっていきたい。後半もう少しラインを上げて圧力をかけたかったのですが、広島のコンビネーションもあって、でも最後のところであの1本くらいであまり決定機も作られていなかったし、ただもっと圧倒してもっとチャンスの数を作って1〜2本決められないと勝つことはできないと思う。いくら相手が引いていたとはいえ、最後は押し込めましたがそれを長い時間、立ち上がりからずっと圧倒して押し込めるように…なかなか引いた相手を崩すのは難しいですがそこでアイデアもってみんなでやれれば問題ないと思う。次はまた違う戦いになると思うので…広島は本当に特殊で結構5バック気味に守ってカウンターを狙っていたので、また中国は違う戦いになると思いますが、しっかりまたリセットしてやれている部分をしっかり継続してやっていければと思います。(個人的には今季初の90分になりましたが手応えは?)自分自身すごく楽しんでできましたし、結果は出なくて残念でしたが、まず今シーズン90分できたのは収穫だと思っています。それをしっかり結果に結びつけなきゃいけないし、それが理想でしたが、でも体の動き自体も悪くなかったし、ボールフィーリングも悪くなかったのであとは結果を残すことさえできれば歯車ががちゃんがちゃんとあってくるという感覚でできていたので、スタートから久しぶりにでましたけど、自分の中ではすごいいいイメージでは入れたので…入りもすごいよかったし、あとは結果を残せるようにやっていければと思います。

●MF遠藤保仁

ボックス内でのシュートが少なかったので、流れの中からそういう形を作っていかないと難しいし今日みたいに引いて守る相手にはよりそういうプレーが必要になる。今日はそれがなかなかできなかった。(相手のDFが固かったのか、こちらの攻撃が物足りなかったのでしょうか?)相手の人数が多い中で、崩しきるのはなかなか難しいことですが、前にそんなに人がいなかったというか、後ろが少し重くなっていましたしもう少しポジショニングは改善する余地があるなと感じました。

●MF井手口陽介

ずっとダラダラと相手にあわせたような試合展開になってしまっていたので、そのままだといずれ失点してしまうなということは考えていたので、もう少しメリハリをもってプレーできたらよかったなというのは感じました。(攻撃の迫力がでなかった理由は?)相手に引かれるのはわかっていたのですが、引かれた相手に…毎回、広島とやるときはそうなんですが、そういう相手をどうやって崩していけるのかっていう部分で、今日はアイデアが足りなかった。

●GK東口順昭

前半何回かチャンスがあったところで点が取れないというところもこういう結果を招いたと思うし、しっかり守りきれなかったというのもあるし、そういう意味では非常にもったいない試合でした。(調子が出ていない広島に対してあわしてしまってるようにも見えた)そうですね。でもやっぱり広島はいつもそうですけど、真ん中は強固だったし、今日は気持ちも入っていたと思うので、それをうまく崩せなかったというのが一番かなというのは思います。

フリーランス・スポーツライター

雑誌社勤務を経て、98年よりフリーライターに。現在は、関西サッカー界を中心に活動する。ガンバ大阪やヴィッセル神戸の取材がメイン。著書『ガンバ大阪30年のものがたり』。

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