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【速報】中国中心都市の深圳市、ロックダウン

高口康太ジャーナリスト、翻訳家
上海市のPCR検査会場(写真:ロイター/アフロ)

13日夜に深圳市新型コロナウイルス対策指揮部が発表しました。

疫情信息-深圳市卫生健康委员会网站

全市民に3回のPCR検査を指示。住宅地、工場は封鎖式管理を実施し、出入りを制限。エネルギーや食糧以外の企業はリモートワークか生産活動中止に。小売店、薬局、医療機関、外食(デリバリーのみ)以外の店舗は運営中止。バス、地下鉄は運行中止。

深圳から離れることは原則禁止で、どうしても必要な場合には24時間以内のPCR検査陰性証明を取得すること。14日から20日まで上述の措置を実施するとのこと。

「ハードウェアのシリコンバレー」と呼ばれる深圳でのロックダウン、生産活動中止は中国のみならず、世界的に大きな影響を与えそうです。

中国ではオミクロン株の影響により、新型コロナウイルスの感染拡大が続いています。12日の感染者数は前日から3倍増の1807人に。この数は有症状のみで、無症状は1455人です。

深圳以外にも長春市がロックダウンとなっています。今後、同様の対策をとる都市は増えるでしょう。ゼロコロナ対策を続けてきた中国ですが、今、岐路に立たされています。

ジャーナリスト、翻訳家

ジャーナリスト、翻訳家。 1976年生まれ。二度の中国留学を経て、中国を専門とするジャーナリストに。中国の経済、企業、社会、そして在日中国人社会など幅広く取材し、『ニューズウィーク日本版』『週刊東洋経済』『Wedge』など各誌に寄稿している。著書に『なぜ、習近平は激怒したのか――人気漫画家が亡命した理由』(祥伝社)、『現代中国経営者列伝』(星海社新書)。

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