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高橋純平、アクシデント降板も軽症か。直球に手応え149キロ

田尻耕太郎スポーツライター
5回開始前の投球練習中、コーチとトレーナーがマウンドへ

逆転負けで3連敗

5月17日、ソフトバンクはウエスタン・リーグで中日と対戦した。

【5月17日 ウエスタン・リーグ タマスタ筑後 1,336人】

中日     000000013 4

ソフトバンク 002000001 3

<バッテリー>

【D】笠原、山井、福谷、○ロンドン(1勝2セーブ)、S浅尾(4セーブ)――赤田

【H】高橋、島袋、●加治屋(1勝1敗6セーブ)――斐紹

<本塁打>

【H】江川2号 【D】赤田1号

<戦評>

ソフトバンクは痛い逆転負けで3連敗を喫した。3回に3番江川が左翼へライナーで運ぶ2号2ランで先制したが、8回に中日8番の赤田のソロで1点差に迫られると9回に試合をひっくり返された。2死満塁からショートへの強い当たりを高田が後逸し、3人の走者が全て生還した。9回裏に6番斐紹の犠飛で1点を返し、なおも代打・栗原のヒットなどで一打サヨナラの好機を作ったが、あと一歩及ばなかった。(了)

二軍監督「もう少し見たかった」高橋純平「大丈夫です」

画像

有望若鷹の突然の降板に、スタンドがざわついた。

4回まで無失点に抑えていた先発の高橋純平が、5回開始前の投球練習中にアクシデント。投手コーチとトレーナーに付き添われベンチに戻ると、そのまま交代となってしまった。

立ち上がりから素晴らしい投球内容だった。直球主体のピッチング。初回の先頭打者に149キロをマーク。ただ、140キロ台前半でも空振りをとったり、バッターに押し勝ったりする力強いボールを随所で投げ込んでいた。

水上善雄二軍監督によれば「右足の甲に痛みがあったみたい。投球の際にぶつけて、打撲のような感じかな。捻ったとかではない。それに今日は直球を課題にしてきた中で、それをクリアする投球だったと思う。もうちょっと見たかった」と残念がったが、笑顔も交えながら話した。若田部健一二軍投手コーチも「いいモノは出始めている」と状態が上がっていることを示した。

「明日以降の状態を確認しないといけないが、すぐに一軍という選手ではないので少し練習量を落とすなどの調整をする可能性もある」と水上二軍監督。しかし、試合後の高橋は問題なさそうに歩行をしており「大丈夫です」と記者陣の心配する声を制した。

スポーツライター

1978年8月18日生まれ、熊本市出身。法政大学在学時に「スポーツ法政新聞」に所属しマスコミの世界を志す。卒業後、2年半のホークス球団誌編集者を経てフリーに。現在は「Number web」「文春野球」「NewsPicks」にて連載。ホークス球団公式サイトへの寄稿や、デイリースポーツ新聞社特約記者も務める。また、毎年1月には千賀(ソフトバンク)ら数多くのプロ野球選手をはじめソフトボールの上野由岐子投手が参加する「鴻江スポーツアカデミー」合宿の運営サポートをライフワークとしている。2020年は上野投手、菅野投手(巨人)、千賀投手が顔を揃えた。

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