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食品値上げ20000点突破 冷蔵庫等の家電23%値上げ フリース1000円値上げへ【8月値上げ情報】

山崎俊輔フィナンシャル・ウィズダム代表/お金と幸せについて考えるFP
20000品値上げ、家電大幅値上げ、フリースも値上げへ。(写真:アフロ)

毎月、値上げ情報をまとめていますが、今月も値上げが相次いでいます。(4月~7月分のバックナンバーはこちらから) 

(目次)

  • 2022年の値上げ品目20000点突破が確実に
  • 冷蔵庫や食洗機が23%値上げも 車も値上げへ
  • 冬に向けてユニクロのフリースも1000円値上げ
  • ヒント)物価上昇 夏ボーナスを賢くやりくりして乗り切る

2022年の値上げ品目20000点突破が確実に

今月も値上げが相次いでいます。8月1日付けの日本経済新聞では帝国データバンク調べとして、8月中に食品の値上げ品目が2万の大台を突破するとしています。

この調査は「上場する食品企業105社を対象」としており、「内容量を減らして価格を据え置く品目も値上げ」とカウント、「複数回値上げする場合は別の品目」としてカウントしています。

7月までの値上げ時点で18532品目となり、20000万点を突破することが確実になったとしています。非上場企業の食品も当然ありますから(例えば、お味噌のマルコメ、ハナマルキは非上場)、実際にはもっと多くの食品に値上げが及んでいます。年内30000品目以上と考えてもおかしくないでしょう。

しかも今回の記事で明らかとなったのは値上げ幅も大きいことです。平均で14%という大きな割合となっています。500円の商品が570円になった、と思えば小さくないインパクトです。

同調査では8月の値上げ予定品目が2431点と今年最多となったことを紹介するとともに、10月の予定としている6305点とそれを大きく上回るとしています。

「値上げの秋」がやってくるというわけです。秋はこれまで以上に、値上げと向き合う必要がありそうです。

8/1 日本経済新聞 食品値上げ、月内2万点超えも 帝国データバンク調べ(有料記事)

8/1 帝国データバンク 「食品主要105社」価格改定動向調査(8月)

冷蔵庫や食洗機が23%値上げも 車も値上げへ

値上げの範囲は食品や日用品を超えて、家電品や車などの工業製品にも及び始めています。

パナソニックが冷蔵庫や食洗機など、家電品の8月1日出荷分より値上げを発表しています。

7/20 パナソニック 国内向け家電製品の出荷価格改定のご連絡

約3%~23%増の上げ幅と紹介しており、冷蔵庫、食器洗い乾燥機、電気カーペットや電気温風機などが第一弾として掲載されています。ニュースリリースを読むと9月以降も随時掲載されるようなニュアンスとなっており、「家電の値上げ」も始まってきたようです。

もうひとつ、今後も続きそうな流れとして車の値上げも発表されています。三菱自動車やマツダが値上げを発表しています。

7/27 日経クロステック 原材料価格の高騰に耐えきれない? 三菱自が値上げで先陣 

三菱自動車は8月1日より「デリカD5」「ミラージュ」を2%値上げしました。マツダは「マツダ3」「CX-30」を値上げしました。

今回の値上げは新車種ではなく、また装備変更等を行わない値上げということで自動車業界としては異例のことのようです。さらに、秋以降の新車種は価格の引き上げがあると報じられています。

こちらも今後視野に入れておくべき値上げの方向性です。仮に国内工場で生産されたとしても、原材料が輸入されていれば円安の影響を受けます。もともと資源高ですから影響は小さくありません。日本企業が海外工場で生産していたとすれば、海外の人件費高騰、輸入コストの円安反映などの影響も被ります。

あなたがもし、家電品の買い換え、車の買い換えを検討しているなら、少し急いだほうがいいかもしれません。エアコンや冷蔵庫は省エネ性能が高くなれば節電にもなります。車については燃費向上も期待できますが、あえてマイカーを手放してカーシェアライフに乗り換えてみてもいいでしょう。

冬に向けてユニクロのフリースも1000円値上げ

「値上げの秋」と先ほど紹介しましたが、その範囲はアパレルにも及ぶことになりそうです。ユニクロは8月から定番商品のフリースなど、値上げが行われます。

7/14 FASHIONSNAP.COM ユニクロのフリース誕生から28年で初の大幅値上げ 来春以降も価格改定続く可能性 

記事によれば「ユニクロがフリースの価格を大幅に引き上げるのは1994年の販売開始以降、今回が初めて」とのこと。

フリースは1990円から2990円への値上げ、ウルトラライトダウンジャケットは5990円から6990円への値上げということで1000円単位での引き上げはかなりの大幅値上げです。

もともと「このクオリティの高さを、こんなに安いの?」というのがユニクロの凄さだったわけですが、品質維持のためにはもはや値上げは避けて通れないようです。

これもまた、海外での原材料費高騰、人件費高騰、円安の影響です。秋以降の他社も含めたアパレルの値上げにも注意が必要になりそうです。

ヒント)物価上昇 夏ボーナスを賢くやりくりして乗り切る

毎月、物価上昇時のやりくり術を最後に紹介しています。今月考えたいのは「夏ボーナスの取り崩し」です。

毎月の家計の出費を「給与」で、臨時出費や大型出費を「ボーナス」で、やりくりするのが基本的な家計管理でしょう。できることなら給与からも少しずつ貯蓄に回すお金を残したいところです。

物価上昇で日常の出費が増えて家計管理がうまくいかないとき、ボーナスをちょっとずつ取り崩すことで毎月のやりくりに充てていくことで乗り越えていく方法があります。ボーナスを12万円残しておけば「月2万円×6月」の取り崩しができます。

ただし、ボーナスから取り崩せば、ボーナスを使ってやりくりする別の予算を削ることになります。子どもの学費のための積立定期預金などを減額するのはできれば避けたいところ。

ということはボーナスでの大型出費、特に旅行のような一時的なイベント出費については抑えておく必要があります。

・予算を低めのイベントとする(沖縄旅行はやめて伊豆にするとか)

・今年はイベントを断念する

などの見直しを状況に応じて考えていきましょう。すでに大型出費をしてしまった場合は、それ以外の小さなイベントを少し見送りましょう(遊園地とか映画とか)。

どうしてもしんどいときは、将来のための積立を一時ストップすることもありです。キャッシングやリボ払いでしのぐぐらいなら、貯蓄を中断したほうがずっといいからです。

キャッシングやリボ払いを使うと、将来のボーナスで割高な(利息のついた)精算をすることになります。年15%くらいのキャッシングをするくらいなら、年2.2%くらいで教育ローンを使ったほうがよほどいいでしょう。

ボーナスの取り崩し、積立の減額や中断なども、うまく組み合わせて物価高のやりくりを考えたいところです。

フィナンシャル・ウィズダム代表/お金と幸せについて考えるFP

フィナンシャル・ウィズダム代表。お金と幸せについてまじめに考えるファイナンシャル・プランナー。「お金の知恵」を持つことが個人を守る力になると考え、投資教育家/年金教育家として執筆・講演を行っている。日経新聞電子版にて「人生を変えるマネーハック」を好評連載中のほかPRESIDENTオンライン、東洋経済オンラインなどWEB連載は14本。近著に「『もっと早く教えてくれよ』と叫ぶお金の増やし方」「共働き夫婦お金の教科書」がある。Youtube「シャープなこんにゃくチャンネル」 https://www.youtube.com/@FPyam

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