台風14号は遠ざかり、新たな熱帯低気圧が北上か?
台風14号は遠ざかる
きのう5日(木)、台湾南部をかすめるように通過した台風14号は、南シナ海で再び勢力を強めながら、西寄りに進んでいます。今後も西寄りに進み、週末に香港の南を通過したあと、週明けには熱帯低気圧に変わる見込みです。
新たな熱帯低気圧が北上へ
タイトル画像にあるとおり、日本のはるか南海上に2つの低圧部が発生していましたが、このうち、東側(右側)にある低圧部がきょう6日(金)午後3時に新たな熱帯低気圧となりました。
低圧部とは周囲より気圧が低く、雲の循環は認められるものの、その中心付近がはっきりとしない熱帯擾乱(ねったいじょうらん)のことで、中心付近がはっきり分かるようになると、熱帯低気圧に名前が変わります。
気象庁の予想によると、新たな熱帯低気圧は、あす7日(土)からあさって8日(日)午前9時にかけて、やや発達しながらゆっくりと西寄りに進む見込みです。その後の予想はまだ発表されていませんが、諸外国を含む多くのモデルの計算が台風とみられる勢力に発達することを示していて、ゆっくりと北上する計算が多くなっています。
台風として北上か?
参考までに、上図は日本の最新のGSMモデルの予想です。新たな熱帯低気圧は台風とみられる勢力に発達しつつ、北西方向へ進み、来週の12日(木)頃には小笠原諸島の南海上へ達する見込みです。
その後は、日本付近に偏西風帯が南下しているため、あまり北上することなく、北から北東方向へ進路をとり、日本の東へ抜けていくような予想となっています。まだ台風が発生するかどうかも不確実ではありますが、諸外国を含む多くの計算がこのような予想を示しています。
小笠原諸島を中心に、今後の予想にご注意ください。