「職場の男女比」は、社風にどんな影響を与えるか〜男女半々が良い職場を作る理由〜

男女比を知ると社風がわかるかも(写真:アフロ)

■基本的には多様性を受け入れる組織がよい

基本的に私は多様性重視派で、会社組織にもできる限りこの世の中の程度に近い多様性を持たせることで、世の中の多様性や変化に対応できる組織になると思っています。

例えば組織メンバーの男女比についても、男女半々程度である方が何かとよいのではないかと考えます。そうすれば男性は女性の生態を、女性は男性の生態を知ることが多くなり、世の中の人々の考え方に対する見方を磨いていくことができるからです。

■化粧品やお菓子の会社は、もっと事業を伸ばせるはず

特に消費者を相手にしているB to C企業であればなおのこと、市場と同じように男女比が半々であることが重要ではないでしょうか。ところが実際には、消費者に女性が多い化粧品会社やお菓子会社などが、男社会であることもよく知られています。

私はこの事実は「男社会だから」うまく対応しているのではなく、「男社会であるにもかかわらず」なんとか対応しているだけ、と思っています。もっと女性が活躍すれば、もっともっと事業はうまくいくのではないでしょうか。

男女半々のメリットは、自分とは違う性別の人の考え方がよくわかるようになる、ということだけではありません。その一つが「異性に格好をつけたい」と思う心です。これはふつうに誰でもある気持ちではないでしょうか。

同じ職場に異性がたくさんいれば、彼/彼女に対して、いい格好を見せたいと思うのは自然なことです(実際、新卒のインターンシップなどでも、どちらかの性に偏った集団よりも、性別のバランスがよいグループの方が盛り上がります)。

職場における「いい格好」とは、まずは仕事でしょう。つまり仕事を頑張って、良い成果を出して「○○さん、カッコいい!」と思われたい。不純な動機とも言えますが、社会に貢献する業績が上げられるのであれば、それはそれでよいのかもしれません。

古代ギリシアの軍隊には、同性愛者のカップル150組で構成された300名の精鋭部隊があったと聞きます。「年配と美少年のカップルが仲良く同じ部隊に配属されて」「愛する者を守るため」奮闘したそうですが、真偽はともかく、さもありなんと思います。

■現実と異なる「妄想」を抱かなくて済むことも

ビジネスは競争です。戦争とまでは言いませんが、それぐらいの厳しい競争です。もしその競争に負ければ、会社が潰れたり、給料がどんと下がったり、誰かがクビになったりと愛する同僚が傷つくことになる。そう思ったら、死に物狂いで競争に勝とうとするのではないでしょうか。

逆に、男女比が偏っている場合とも比較してみましょう。参考になるのは、男子校や女子校と共学の文化の違いかもしれません。私は男子校出身ですが、男子校は女子がいないので、こういうことが起こっていました。

異性への妄想:極端に理想化したり、逆に卑下したり、現実と異なる妄想を抱く。同性だらけの社会人組織に置き換えると、異性を「職場の花」扱いしてありがた迷惑な持ち上げ方をしたり、「お客様」扱いして良い仕事やポジションを与えなかったりするようなことか。

荒れたガサツな環境:異性がそばにいないので、清潔にしたり整理整頓したりしなくなる。職場が汚く荒れそう。誰もが他人の目を気にせず、ケアをしないので、居心地のよい職場にならない。

一体感と排他性:同性ばかりの集団のため、自然な一体感がある反面、異性に対して排他的な感情(つきあってはいけない or つきあうのは抜け駆け)を抱くことも多い。特定の習慣や儀式的イベント(男性率の高い某商社の飲み会における「コールつきで一気飲み」など)を重視することもある。

■「学歴」や「年齢」の多様性も視野に入れるべきでは

ただし当然ながら、組織の多様性の軸は「性別」だけではありません。今回「男女」のこととして申し上げたことは、例えば「学歴」や「年齢」など別の属性での区分においても同じようなことが言えると思います。

大卒しかいない会社は「大卒以外の学歴の人に対してどう思うか」や、若い人しかいない会社は「高齢の人に対してどう思うか」は、男女の場合と似ていそうです。要は「やはり一様な組織には問題が生じやすそう」ということかもしれません。

キャリコネニュースから転載・改訂