12戦全勝8KOのIBFライトヘビー級7位
IBF7位、WBO8位にランクされ、USBAライトヘビーのベルトを巻くアリ・イズマイロフが、4回1分28秒でブリットン・ノーウッドをKOして同タイトル2度目の防衛に成功した。
有望株とされ、SHOWTIMEの若手育成番組『ShoBox:The New Generation』のメインイベントに抜擢されたイズマイロフが、チャールズ・フォスターとの無敗対決を制したのは去年の6月9日。
国際ボクシング殿堂のフェスティバル中に催された興行で、名チャンプたちに見守られながら、大いに株を上げたイズマイロフ。だが、ご存知のようにSHOWTIMEはボクシング中継から手を引き、IBF7位のロシア人は今回、DAZNが放送する番組に登場することとなった。
イズマイロフは現在、ミシガン州デトロイトに在住し、WBOスーパーウェルター級、WBAミドル級と2階級を制したジョン・デビッド・ジャクソンの指導を受けている。キャンプ地はもっぱら温暖なフロリダ州を選ぶ。
ジャクソンは竹原慎二にWBAミドル級のベルトを奪われたホルヘ・カストロや、バーナード・ホープキンスと戦ったキャリアがあり、インファイトの理論を評価されている。セルゲイ・コバレフも担当したことがあり、今のところイズマイロフとの相性は良さそうだ。
一方のノーウッドはミシシッピ州ジャクソン出身で、現在はラスベガスを本拠地とする。こちらも、バルセロナ五輪の金メダリストとしてプロ入りし、WBAスーパーフェザー級、WBCライト級暫定、WBOライト級暫定王座に就いたホエール・カサマヨールがセコンドに付く。
トレーナーとなった元世界チャンピオン同士の勝負も見物だったが、いかんせんファイターの力量に差があり過ぎた。
イズマイロフは2ラウンドにボディでノーウッドを沈め、翌3回は的を顔面中心としてジャクソン生まれの36歳を流血させた。第4ラウンド、更にロシア人ファイターがボディショットで再びダウンを奪い、その後も左フックでダメージを負わせた。
自身の選手の身を案じ、試合を止めたのはカサマヨールだった。
30歳の勝者は12戦全勝8KOに、ノーウッドは13勝(10KO)5敗1分けとなった。イズマイロフは、今年中に世界タイトルに挑戦できるか。