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元Jリーガーが語る英国屈指のストライカーのボクシング挑戦

林壮一ノンフィクションライター
(写真:ロイター/アフロ)

 元イングランド代表、及び、マンチェスター・ユナイテッドなどで活躍したストライカー、ウェイン・ルーニー(38)がボクシングのリングに上がると噂されている。無論、公式戦ではなく、YouTuberあたりとの対戦だろうが、ファンは好奇の目を向けるであろう。

 2021年には175センチと小柄ながら、垂直跳び90.2センチのバネを活かしてNBAで活躍したネイト・ロビンソンもボクシングに挑戦した。果たしてルーニーは……? 気になるところだ。

高瀬は元WBAスーパーフェザー級王者の内山高志を応援していた 写真:高瀬氏提供
高瀬は元WBAスーパーフェザー級王者の内山高志を応援していた 写真:高瀬氏提供

 そこで今回、ボクシング好きの元Jリーガーで、現在はJR北浦和駅前でピラティスのスタジオを経営する高瀬優孝(32)に話を聞いた。

写真:YUTAKA/アフロスポーツ

 「日本のサッカー界では引退後、違う競技に挑戦する選手をほとんど聞いたことがありませんね。海外ではガレス・ベイルのゴルフがサッカーファンの記憶に新しいですよね。今回のルーニーがボクシングに転向か?というニュースをみて思うことがあります。

写真:ロイター/アフロ

 ルーニーといえばかつてマンUファンだった僕にとっては憧れのストライカー。闘志剥き出しのプレーは、今でも脳裏に焼き付いています。監督業を経て、今回プレイヤーとして違う競技にチャレンジする姿、そして一体どのくらいのパフォーマンスができるのか、非常に興味深いです。個人的には彼のプレースタイルと競技性がマッチしてると感じてるので、一ボクシングファンとしても楽しみです。

写真:YUTAKA/アフロスポーツ

 日本ではJリーガーになるのはかなり低い確率であり、東大に入るより難しいと言う人もいます。そんな狭き門を突破したパーソナリティやポテンシャルの持ち主が、他の競技をしたらどのくらいやれるのか?ということを純粋に知りたいし、もっとチャレンジする人が増えるべきだと思います。

さいたま市浦和区北浦和4-5-16 3Fに「ピラティススタジオBOOST」を構えている高瀬  撮影:筆者
さいたま市浦和区北浦和4-5-16 3Fに「ピラティススタジオBOOST」を構えている高瀬  撮影:筆者

 僕がJリーグという世界から退いて感じたことは、あまりにも狭いコミュニティーだった、ということ。そこで人生のキャリアの全てを過ごすのは勿体無いです。

今この岐路に立っている選手は思い切って、違う競技にチャレンジしてみるのも良いのではないか? と思います。ちなみに僕はピラティスのインストラクターを経て、今後新たなスポーツに挑戦しようと考えています。公式発表、まだですが(笑)。Jリーガーのセカンドキャリアは永遠のテーマですよ」

写真:ロイター/アフロ

 ルーニーはガンガン打ち合う、ブルファイターのイメージだが…。

ノンフィクションライター

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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