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WBAミドル級コンチネンタル・アメリカタイトルマッチ

林壮一ノンフィクションライター
David Martin-Warr / DKP

 現地時間2023年12月2日、フロリダ州マイアミでドン・キング・プロダクションズが催した「ピープルズ・チャンピオンシップ」のメインイベントは、17勝(11KO)2敗のアイアン・グリーンが序盤からジャブを当て、主導権を握った。

David Martin-Warr / DKP
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 そして、第8ラウンドにボディーブローでヴォーン・アレキサンダーを沈め、10カウントを奪った。公式のノックアウトタイムは、同ラウンドの2分40秒。

 7回までのスコアも、68-65、67-66、68-65でグリーンがリードしていた。

David Martin-Warr / DKP
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 グリーンは述べた。

 「この試合を亡き母に捧げたい。明日は彼女の誕生日で、私には大きなプレッシャーがあった。母に、誕生日おめでとうと言いたいし、あなたが私を誇りに思ってくれることを願っています。あなたが私にしてくれたこと、そして私を今日の人間に育ててくれたことすべてに感謝します。

 もし、何かを望んでいるのなら、追いかけ続けてください。仮に落ち込んでいて、自分が何をしたいのかわからない場合も、前に進み続けてください。トンネルの先には光があります。私は目的地に到着してはいませんが、出発点にもいません、それが大事です」

David Martin-Warr / DKP
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 グリーンは勝利について、こう触れた。

 「彼は良いパンチを放ってきました。私は対応しなければなりませんでした。毎日ジムでボディショットに取り組んでいて、今日は練習の成果を出すことができました」

 そして、将来について結んだ。

 「私はドン・キングに、彼がどんな選手との試合を組んでも、倒してみせると言いました。私は世界タイトルが欲しいです。それも、最高のものを望んでいます」

 先日カムバックしたWBC同級王者、ジャーモール・チャーロ戦が決まれば面白いかもしれない。

ノンフィクションライター

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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