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間もなくゴング! ドン・キング興行

林壮一ノンフィクションライター
トレバー・ブライアン   Don King Productiion

 今夜、御年92歳のドン・キングが、現在の住居があるフロリダ州で興行を打つ。最終記者会見で、キングは怪気炎を上げた。

写真:ロイター/アフロ

 「私はボクシングを市民の手に戻したい。だから、ここにいられる事に心から感謝している。誰にとっても忘れられない年末になるだろうが、この素晴らしいカードを皆様にお届けする。ファイターは皆、自分自身のために戦わなければならない。優れた者が勝利する。

 トレバー・ブライアンは勝利することで、かつて保持していたWBAヘビー級タイトル奪還を目指すことになる。彼はカシアス・チェイニーという若手と対戦する。この男の名前は、私をこのスポーツに導いた人物、カシアス・クレイと同じなので、とても興味を持った。クレイは、自分が信条を曲げずに戦争に行かないことを選択した勇敢な男だった。私はチェイニーが戦うところを見たことは無いが、彼の戦績が実力者であることを物語っている。彼はザ・ドリームに挑むが、他の誰かは悪夢を見るのだ」

写真:アフロスポーツ

 その他にも2つのタイトルマッチが組まれたが、キングの下で戦い続けるトレバー・ブライアンも短くコメントした。

 「ドン・キングと一緒にステージに立てて嬉しいです。素晴らしいショーになるでしょう。誰もが最高の戦いをしたいと主張していますが、私とカシアス・チェイニーがベストファイトになるのは間違いありません。私は元チャンピオンなので、まだ証明しなければならないことが山ほどあります」

 チェイニーも話した。

 「私は興奮しているのと同時に、戦闘態勢に入った。このような場に立つことを許してくださった神に感謝したい。そして、出場の機会を与えてくれたドン・キングに礼を言う。楽しみだね。試合を受けてくれたトレバーのチームにも、ありがとうと告げたい。

 私とチームは粘り強く、かつ懸命にトレーニングを積んできたので、良い結果を出せるだろう」

 さて、どんな夜になるか。

ノンフィクションライター

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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