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11月20日、リングに上がるメキシカンLegends

林壮一ノンフィクションライター
(写真:ロイター/アフロ)

 WBOスーパーバンタム級、WBCフェザー級、WBC/IBFスーパーフェザー級と、3階級を制したメキシコの伝説的王者、マルコ・アントニオ・バレラが11月20日にWBOスーパーバンタム級、WBCフェザー級と2階級を制したダニエル・ポンセ・デ・レオンとエキシビションマッチを行う。

 6ラウンド、スーパーウエルター級での契約でPPVでの放送が決定した。

バレラを肩車するのは田中繊大トレーナー
バレラを肩車するのは田中繊大トレーナー写真:ロイター/アフロ

 このイベントを仕掛けるのは、2002年11月2日にバレラと闘ったジョニー・タピアの未亡人、テレサだ。

 67勝(44KO)7敗のバレラと、45勝(35KO)7敗のデ・レオン。共にメキシコを代表する人気選手だっただけに、会場となるニューメキシコ州メスカレーロのマウンテンゴッズ・リゾート&カジノにはメキシコ系のファンが詰め掛けそうだ。

写真:BZA Public Relations提供
写真:BZA Public Relations提供

 バレラがエキシビションに出場するのは、2021年6月11日以来だ。およそ5カ月前、バレラは1ラウンド2分で6ラウンド、グローブは16オンス、ジャッジ無しの条件でリングに上がっている。

 2017年に国際ボクシング殿堂入りを果たしたバレラは、ジョニー・タピアだけでなく、エリック・モラレス、ナシーム・ハメド、ファン・マヌエル・マルケス、マニー・パッキャオらと数々の好ファイトを演じた。そのバレラを支えたのは日本人の田中繊大トレーナーだったので、ジャパニーズファンも多い。

 スポーツ専用チャンネルESPNが報じた「ボクシング史で偉大なチャンピオン」で43位にランクされるバレラ。47歳となった彼は今回のエキシビションで何を見せるのか。

ノンフィクションライター

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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