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間も無くゴング! スーパーウエルター級サバイバルマッチ

林壮一ノンフィクションライター
(C)SEAN MICHAEL HAM/PBC

 FOX TVが組んだスーパーウエルター級サバイバルマッチのコングが数時間後に鳴る。

 16戦全勝14KOのサウスポー、ヘスース・ラモス(20)と19(13KO)1敗のブライアン・メンドーサ(27)の一戦だ。

 ウエルター級で戦ってきた彼らにとって、スーパーウエルター級でのファイトは、互いに2戦目となる。

(C)SEAN MICHAEL HAM/PREMIER BOXING CHAMPIONS
(C)SEAN MICHAEL HAM/PREMIER BOXING CHAMPIONS

 ラモスの売り出しに力を注ぐTGBプロモーションのボス、トム・ブラウンは「ヘスースにとって、次のステージに上がるテストの意味合いがあるファイト」と話す。

 5月1日の試合でKOを逃したラモスは、自信満々に語った。

 「この試合に向け、素晴らしい内容のトレーニングキャンプを終えた。前回の試合を反省し、学んだことは数知れない。俺は成長過程にある。強くなった自分をお見せするよ。

 メンドーサはタフだし、ハードな戦いになるだろう。でも、ヤツの良さを消し、勝者となるのは俺だ」

 ラモスは前日計量を154.4パウンドでパスした。

C)SEAN MICHAEL HAM/PREMIER BOXING CHAMPIONS
C)SEAN MICHAEL HAM/PREMIER BOXING CHAMPIONS

 一方のメンドーサは、2020年8月29日に10回戦に出場し、判定勝ちして以来のリングとなる。2019年には3戦しているが、コロナ禍でブランクを余儀なくされた。

 彼の出生地はニューメキシコ州アルバカーキ。私にとって思い入れの強いジョニー・タピアの故郷でもある。

https://news.yahoo.co.jp/byline/soichihayashisr/20140501-00034948

https://news.yahoo.co.jp/byline/soichihayashisr/20210527-00239167

 メンドーサは2度、同州のアマチュア王者となっている。彼は言った。

 「試合はなかなか決まらなかったが、ジムでのトレーニングは続けていた。自分の技術を研ぎ澄ましていたんだ。その成果を世界中に披露する時が来たと信じる。

 俺が大爆発する様を、見逃さないでほしい」

 アルバカーキ出身の27歳は、前日計量で154.6パウンドだった。

 さて、どんなファイトとなるか。間も無くゴングだ。

ノンフィクションライター

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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