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サンズがクリッパーズに敗れ、西地区ファイナルは第6戦へ ~満身創痍での戦い~

林壮一ノンフィクションライター
ブッカーは31得点したが、フェイスガードで視界を奪われるのか本調子ではない(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)

 現地時間28日、王手をかけているフィニックス・サンズがホームアリーナで102-116で敗れ、3勝2敗となった。エースであるデビン・ブッカーは両チーム通じて最長となる43分4秒プレーし、31得点したが、22本のシュートを放って成功が9と本調子ではない。

 地区ファイナル第2戦において、パトリック・べバリーのヘッドバッドを浴び鼻を負傷して以来、背番号1はフェイスガードをしてコートに立っている。視界を奪われるのか、ブッカーらしからぬシュートミスが目立つ。

写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

 一方、ロスアンジェルス・クリッパーズのスモールフォワード、ポール・ジョージは40分53秒の出場で41得点13リバウンド。20本のシュートのうち、15本を決めた。両エースのポイントの差が明暗を分けたと言っていい。

41得点と気を吐いたポール・ジョージ
41得点と気を吐いたポール・ジョージ写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

 クリッパーズの主力であるカワイ・レナードも右膝を痛め、6月14日の西地区セカンドラウンド、対ユタ・ジャズ第4戦以来、コートに立てていない。新型コロナウィルス感染者との濃厚接触により、隔離されていたサンズの精神的柱、クリス・ポールもPlayoff初戦で右肩を負傷。

 熱戦が続くなか、勝ち上がる度に故障者が出てしまうのは致し方ない。

26日の試合途中でフェイスマスクを外したブッカー
26日の試合途中でフェイスマスクを外したブッカー写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

 2日前のゲームでは38分17秒プレーしたブッカーは、業を煮やしたのか途中でフェイスマスクを外した。が、22本のうち得点できたシュートは8本であった。

写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

 満身創痍で戦い抜くトップ選手たち。勝ち上がるのはどちらか。個人的には、デビン・ブッカーの復調に期待したい。

ノンフィクションライター

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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