デビューから11連勝を飾ったスーパーライト級の注目株
FOX TVが売り出すスーパーライト級のオマー・フォアレスがエリアス・アラウホーを判定で下し、デビュー以来11連勝を飾った。
テキサス州出身のヒスパニック・アメリカン、フォアレスと、アルゼンチン人であるアラウホーは、10ラウンド、フルに至近距離で打ち合った。
序盤からアラウホーが距離を詰め、フォアレスに打ち合いを挑む。フォアレスも喜んでそれに応じ、力のこもったパンチを振るった。フォアレスは上下に打ち分けることを忘れず、効果的なボディーブローも見舞っていった。
パンチの種類、角度、正確さで上回る21歳は、アルゼンチンからやって来た33歳に差をつけていく。
この日、初めてとなる10回戦を経験したフォアレスだが、未知なるラウンドとなった9回以降も、自分のボクシングを崩さない。633のパンチを放ち、そのうちの226をヒットさせた。226のうち、ボディーへのパンチは68を数えた。
アラウホーは、779のパンチ中142を当てたものの、クリーンヒット率18.2%では勝利を掴むのは厳しい。フォアレスのそれは、35.7%であった。
結局、99-91、99-91、98-92とワンサイドでフォアレスが白星を挙げた。
試合後、フォアレスは言った。
「自分はコーチ陣から、『リングではどんな状況でも冷静でいなければならない』と教わって来た。だから、落ち着きこそが成功の鍵だと理解している。今日はいつも以上に自信があった。今、試合ごとに己の成長を感じる。
10ラウンド以上も戦えるように思う。1週間休んだら、友人であるマリオ・バリオス(WBAスーパーライト級チャンプ)と共に練習を再開する」
今回の勝利でフォアレスは、自身の戦績を11戦全勝5KO、アラウホーは21勝8KO3敗とした。
フォアレスはマリオ・バリオスとのスパーリングを重ねているようだが、いずれ試合で対戦……ということにはならないか。