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5日のタイトルマッチまで、あと僅か。WBC/IBFウエルター級チャンピオンの談話

林壮一ノンフィクションライター
26戦全勝21KOのWBC/IBFウエルター級王者、エロール・スペンス・ジュニア(写真:ロイター/アフロ)

 26戦全勝21KOの戦績を誇るWBC/IBFウエルター級チャンピオン、エロール・スペンス・ジュニア。

 12月5日、テキサス州アーリントンのAT&Tスタディアムで、WBC/WBAスーパーライト、WBCウエルターと2階級を制した36勝(21KO)2敗のダニー・ガルシアとの防衛戦に向け、現在、調整中だ。

https://news.yahoo.co.jp/byline/soichihayashisr/20201123-00208185/

 キャンプ地から伝わって来たスペンスの言葉をお届けしよう。

Photo:Ryan Hafey/Premier Boxing Champions
Photo:Ryan Hafey/Premier Boxing Champions

 非常に素晴らしい仕上がりだ。過去に感じたことが無いほどのコンディションだよ。減量もまったく苦しんでいない。いい汗を流している。

 試合に向けて万全だ。100%の状態でリングに上がるよ。故郷のファンに最高のファイトをお見せする。是非、楽しみにしていてくれよ。

 

Photo:Ryan Hafey/Premier Boxing Champions
Photo:Ryan Hafey/Premier Boxing Champions

 リングに錆を作らないよう、日々コーチと戦い方を話し合っている。12月5日は、そのプランを遂行してみせる。待ち遠しいぜ。

 俺がダニー・ガルシアを挑戦者に選んだ理由はタフだから。岩のような顎を持った選手で、いつも熱戦を見せているだろう。いい相手だと思う。

 ダニー・ガルシアが、俺の対戦相手のなかで最もハードパンチャーかどうかは、まだ分からない。パンチを交換してみてどう感じるかだな。ただ、彼がノックアウトして来た選手と俺のレベルが違うことだけは確かだ。

Photo:Ryan Hafey/Premier Boxing Champions
Photo:Ryan Hafey/Premier Boxing Champions

 正直、交通事故の後、不安なことも沢山あったよ。でも100%の自分を作ろうとトレーニングを積んで来た。ドクターもリングに上がってOKって言ってくれたし、だからこそ準備して来たんだ。

Photo:Ryan Hafey/Premier Boxing Champions
Photo:Ryan Hafey/Premier Boxing Champions

 今回のキャンプ中、息子が誕生したんだ。彼の顔を見ること、そして2人の娘の存在が、俺のモチベーションを高めてくれる。子供たちに素晴らしい未来を築いてやらないとね。その為にはトレーニングしか無いって、理解している。12月5日は、必ず勝利してみせる。

ノンフィクションライター

1969年生まれ。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するも、左肘のケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。1996年に渡米し、アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。2014年、東京大学大学院情報学環教育部修了。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(全て光文社電子書籍)『神様のリング』『世の中への扉 進め! サムライブルー』、『ほめて伸ばすコーチング』(全て講談社)などがある。

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