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「あおり運転暴行事件のガラケー女」デマ流された笹原えりなさん会社HPの声明で疑惑否定。法的措置も検討

篠原修司ITジャーナリスト/炎上解説やデマ訂正が専門
笹原さんは17日時点で自身のFacebookで否定していた。筆者キャプチャ

 常磐自動車道で起きた「あおり運転暴行」事件の容疑者と同乗していた女性だとのデマを流された笹原えりなさんが、自身が営む会社のホームページで否定する声明を8月18日に発表しました。

 声明は代理人弁護士の小沢一仁氏(インテグラル法律事務所所属)の名前で発表されており、笹原さんが同乗女性であるとの指摘に対し事実無根であること、心当たりが全くないことを伝えています。

 また、同社に対して「当該情報に触れたと思われる人物からの電話が当社に殺到しており、業務に必要な電話を取ることができない」といった被害も起きているそうです。

 このため笹原さんとその代理人弁護士は、虚偽の情報を広めている者に対し法的措置を取ることを検討しているとのことです。

根拠のない不確定情報に惑わされて行動をしない

 あおり運転暴行事件の被疑者に対して、許されない、罰を受けるべきだという気持ちは理解できます。しかし、不確定情報をもとに無関係の第三者を攻撃することも許されません。

 それは男性を殴っていたあおり運転暴行事件の犯人と同じことをしているようなものではないでしょうか?

 「この人が犯人なんだって」と言いたいのであれば、警察発表か、最低でも大手メディアが報道するまで待ちましょう。今回の事件でも、殴った男の名前や顔がきちんと発表されたのは知っていると思います。

 ネット上の不確定情報に惑わされてはいけません。それは新たな被害者を生むと同時に、無関係の第三者の名誉を毀損する加害者も生み出します。

ITジャーナリスト/炎上解説やデマ訂正が専門

1983年生まれ。福岡県在住。2007年よりフリーランスのライターとして活動中。スマホ、ネットの話題や炎上などが専門。ファクトチェック団体『インファクト』編集員としてデマの検証も行っています。最近はYouTubeでの活動も。執筆や取材の依頼は digimaganet@gmail.com まで

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