小室圭さん帰国、会見そして婚姻届提出へと最後の山場

 眞子さま結婚報道については、9月に入って新聞・テレビが参戦することでいろいろな情報がめまぐるしく飛び交うようになった。9月27日にも小室圭さんが帰国し、コロナ対策の隔離期間を経て10月には婚姻届の提出。会見を行い、同月中には眞子さんが渡米と、膠着状態だった結婚への動きは急展開することが伝えられている。4年にわたった結婚騒動の最後の山場といえよう。

 特に大きな話題になっているのが記者会見だ。結婚への皇室行事を行わないという異例の事態を補い、反対の空気がまだ根強い国内の空気を二人が旅立つ前に少しでも変えたいという思いから決められたものだろう。芸能人の謝罪会見のイメージで考えている人もいるようだが、そんなことはなく、宮内記者会でいつもやっている皇族会見のように、事前に質問と回答が練りつくされたうえでのセレモニーだ。でもそれにしたって、関係者や宮内庁にとっては失敗の許されない大イベントと言えよう。

 昨年後半以降、眞子さまの「お気持ち」文書、小室圭さんの事情説明文書、それらを援護する宮内庁の発言など、眞子さまの結婚への強い意志を受けて、皇室や宮内庁が何とか結婚問題を打開したいとしてきたのは確かだろう。しかし、それらは空気を変えるのに功を奏すことなく、週刊誌のバッシング報道はエスカレートするばかりだった。

 結局、眞子さまは、バッシングの逆風を逃れてアメリカへ避難する道を選んだわけだ。残念ではあるがやむをえないという判断をしたのだろう。会見は、その中で、将来のために少しでも今の空気を変えたいという気持ちの現れだろう。

 ただ週刊誌のバッシング報道については、このところ明らかに様相が変わりつつある。9月1日の読売報道以降の結婚報道の経緯については、この間、下記の記事で書いてきた。

https://news.yahoo.co.jp/byline/shinodahiroyuki/20210905-00256723

読売新聞報道で一気に変わった眞子さま結婚騒動の今後の展開はどうなる?

https://news.yahoo.co.jp/byline/shinodahiroyuki/20210913-00258118

眞子さま結婚騒動の局面変化を受けて週刊誌のバッシング報道はどうなったか

週刊誌のバッシング報道にも変化が…

 その後も局面は大きく変化を遂げている。この1~2週間の流れを整理しておこう。私は東京新聞で毎週、「週刊誌を読む」という週刊誌のウォッチングのコラムを連載しているが(北海道新聞、中国新聞などが転載)、そこで書いた記事に少し加筆して紹介しよう。まずは9月19日に掲載されたものだ。

《眞子さま結婚報道に新聞・テレビが関わるようになって、週刊誌の独壇場だった報道合戦が総力戦になった。週刊誌はその中で何を報じるか工夫を求められている。バッシング一色だった風潮も少し変わり始めている。

 『サンデー毎日』は9月26日号から新連載「社会学的眞子さまウォッチング!」を開始。森暢平成城大教授が「内親王の結婚は100%の私事」であり、「結婚後、眞子さまが何をしようと自由である」と書いている。

 驚いたのが『週刊ポスト』10月1日号「秋篠宮はよくぞご立派に眞子さまを育て上げたものだ」。皮肉で言っているのかと思ったらそうでない。紹介されているコメントも眞子さまを擁護するもので、例えばジャーナリストの多賀幹子さんはこう語っている。「欧米では一途に愛を貫いた眞子さまを応援する声が多い。多くの外国人にとって結婚はあくまで個人の自由という考えだからです」。

 全く正論なのだが、同じ小学館発行の『女性セブン』が激しいバッシングを行ってきたのを見てきただけに、唐突感は否めない。大体この見出しには何か含意が感じられるし、落としどころをどうするかで編集長やデスクで紆余曲折があってこの記事になったのではないかという気がする。

《女性セブン」9月30日・10月7日号のすごすぎる見出し(筆者撮影)
《女性セブン」9月30日・10月7日号のすごすぎる見出し(筆者撮影)

 『女性セブン』は9月30日・10月7日号で「眞子さま『小室母と超高級マンションへ』金主の正体」という記事を掲げている。眞子さまは皇籍離脱した後、渡米するまでマンション住まいになるそうで、その資金を誰が負担するのか、という話だ。結論は秋篠宮家が支援するのではというのだが、「金主の正体」っておどろおどろしすぎないか。

 『週刊文春』9月23日号「小室圭さんNY就活先に送った『虚偽経歴書』」は同誌ならではの取材力を生かして小室さんの経歴書を細かくチェックしたもの。経歴を盛り過ぎていて「粉飾」だと批判している。

 『週刊新潮』9月23日号「『秋篠宮家』失墜 次は『佳子さま』の乱」は、眞子さまの個人主義は秋篠宮家の教育が間違っていたからで、次には「佳子さまの乱」が来るという批判だ。君塚直隆関東学院大教授のコメントの見出しは「『公』を忘れた教育の成れの果て」。皇室の伝統を守れという保守的立場からの非難はこの騒動の本質で、これはまだ続きそうだ。

大きく二分された総合週刊誌

 そして1週間後の9月26日に掲載されたのが下記の記事だ(一部修正)。

《4年にわたる眞子さま結婚騒動もいよいよ最後の山場を迎えつつある。小室圭さんが帰国し、来月中に眞子さまと二人で会見、そして婚姻届提出という予定のようで、取材が既に過熱している。敢えて会見を開くのは、新たな旅立ちを前に、バッシングの空気を少しでも変えておきたいという思いによるものだろう。

 週刊誌は大きく二つに分かれている。『サンデー毎日』『週刊朝日』などの新聞社系は、バッシングと明らかに一線を画しつつある。『サンデー毎日』10月3日号は表紙に「大反響 眞子さまウォッチング!」とうたって、森暢平成城大教授の新連載を大きく押し出している。今回の見出しは「『借金報道』週刊誌に異議あり」で、バッシング報道を正面から批判する内容だ。

新聞社系週刊誌はバッシングと一線を画す報道(筆者撮影)
新聞社系週刊誌はバッシングと一線を画す報道(筆者撮影)

 『週刊朝日』10月1日号は四本の記事を掲げる大特集だが、小学校時代の恩師のインタビューを押し出し、表紙にも「小室圭くんは人を引きつける何かを持っていた」とその見出しを掲げている。こちらにも森暢平教授が寄稿しているが、見出しは「眞子さま、小室圭さん『駆け落ち婚』の何がいけないのか」。本文でこう書いている。

 「国民が総小姑状態になり、眞子さまの結婚に注文を付けること自体、異様である」。そしてこう続ける。「『週刊朝日』を含めたメディア報道もおかしかった」。

 外部識者の署名記事とはいえ、自らへの批判も掲載しているのだ。ただ四本の記事を読むと全体としてバランスをとろうという編集部の意思も感じられる。

 一方のバッシングを続ける側も、大きな取り組みだ。女性週刊誌とは少し異なるスタンスでいまやバッシングの急先鋒となった『週刊新潮』は9月30日号で「一からわかる『小室圭さん』虚飾の全記録」という、これまた大特集だ。

『週刊文春』『週刊新潮』なども大きな特集(筆者撮影)
『週刊文春』『週刊新潮』なども大きな特集(筆者撮影)

『週刊文春』9月30日号も「怒声が飛んだ9・14交渉現場と小室母『絶縁宣言』」という大きな記事。9・14とは、小室家側代理人弁護士と小室佳代さんの元婚約者が話し合いをした日だ。

 女性週刊誌は今週、合併号が多かったが、今後に備えて総力取材を行っているはずだ。騒動はどういう結末を迎えるのだろうか。》

フジテレビがNYで小室さんを直撃の波紋

 文中に「取材は既に過熱している」と書いたのは、この間、ニューヨークの小室圭さんが次々と日本のテレビカメラの直撃を受けていることを念頭に置いたものだ。9月24日にフジテレビが放送した小室圭さんへの直撃映像が反響を呼び、その後TBSも同様の映像を放送した。

 日刊ゲンダイは最初のフジテレビの放送について「肖像権、プライバシー権の侵害であり、小室さんの人格をも否定している」と批判していた。ただ今後、同様の直撃は次々と行われそうな雰囲気だ。

 皇籍離脱後は眞子さまもこういうパパラッチふうの取材に遭遇する可能性があるから、たぶん宮内庁を含めて警備態勢とともに対策は考えられているのだろう。