Jリーグより厳しい?「収容人員の10%」で観客解禁のKリーグのコロナ対策とは

無観客で行われてきたKリーグ(写真提供=FA photos)

韓国Kリーグでもようやく観客の受け入れが始まる。

世界中が新型コロナによってリーグが中断された中で5月7日に開幕したKリーグだが、これまでは無観客でリーグ戦を開催してきた。すでにKリーグ1(1部リーグ)は第13節まで、Kリーグ2(2部リーグ)は12節まで消化した状態だ。

この間、各クラブは観客がいないスタジアムを盛り上げようと各さまざまな工夫を凝らしてきた。それが空回りしてときにはスタンドにアダルトグッズが並ぶハプニングもあったが、無観客も7月で終わりだ。8月1日からスタンドには観客も入れることになった。

(参考記事:観客席に“ラブドール”を設置したKリーグクラブに過去最高の制裁金…厳しい懲戒のワケ)

Kリーグが観客解禁に踏み切れるのは、韓国政府によるところが大きい。

7月24日、韓国政府はプロ野球とKリーグの観客受け入れを許容する方針を発表。丁世均(チョン・セギュン)首相が、「防疫と日常の均衡点を探る用心深い足取りの一つとして、解禁する。観衆入場が再開されても、競技場内外の防疫規則が徹底的に遵守されるという前提の下で最小人員から入場が再開してほしい」としたことが、事実上のゴーサインとなった。韓国プロ野球は先週7月26日に解禁となっている。

注目すべきは、Kリーグの観客受け入れ人数だろう。Jリーグは1試合当たり5000人を上限にしているが、Kリーグの観客入場規模はスタジアム収容人数の10%に制限される。

例えばKリーグ最大の6万6704人を収容できるソウル・ワールドカップ競技場は6600人程度を動員でき、昨年オープンした大邱フォレストアレーナ(DGB大邱銀行パーク)の場合、収容人数1万2419人なので1200人ほどの観客がスタジアムに入場できるという計算だ。

また、入場できてもソーシャルディスタンスを確保するために、観客たちは前後左右を空けて着席せねばならず、チャントや応援コールも原則禁止。観客はマスクを着用しなければならず、拍手や手拍子で選手たちを応援することになる。

観客席での飲食は原則禁止され、売店やトイレ、入場ゲートなどではソーシャルディスタンスの確保が徹底されるという。

チケットはオンラインでの指定席券購入のみとなり、当日券の販売は禁止。チケット購入者は個人情報の開示が義務付けられ、スタジアム入場時には体温チェックはもちろん、QRコードや手書きで入場が管理される。

これは感染者発生時に情報を確認するための処置で、各クラブはQRコードを活用して観客の出入りをチェックすることになるらしい。

Jリーグと同じくアウェー席は閉鎖される方向だ。長い移動距離の過程で感染したり、拡散を招いたりする恐れがあるからだ。韓国プロサッカー連盟のイ・ジョングォン広報チーム長も『スポーツソウル』の取材に対して次のように話す。

「アウェーゲームの場合、交通手段を利用した長距離移動が伴う。感染の心配をせざるを得ない。(アウェーチームのサポーターが)オンライン予約を通じて指定席チケットを購入することまでは統制できないが、自制することを要請したい。サッカーファン同士の助け合いが必要な部分だ」

韓国プロサッカー連盟は観客対応も盛り込んでアップデートした「新型コロナ対応マニュアル」で、今後より詳細を決めていくそうだが、いずれにしてもKリーグのスタジアムにもサポーターたちが帰って来る。

収容人数の10%という規定はかなり制限的だが、それでも歓迎すべきことであることは間違いないだろう。