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“美しすぎるフランス人”まで参戦!? 韓国プロ野球を盛り上げる「チアリーダー」がすごい!!

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
(写真提供=SPORTS KOREA)

開幕から丸1カ月が過ぎ、ますます盛り上がりを見せているプロ野球。それはお隣・韓国でも同じだ。

さまざまな好ゲームが繰り広げられるなかで、韓国球界では今、“フランス革命”が起きている。ただその主役は選手でも、監督でもない。“球場の華”と呼ばれるチアリーダーだ。

フランス人チアリーダー?

話題の中心にいるのは、ハンファ・イーグルスのフランス人チアリーダー、ドリス・ローランド。韓国プロ野球界でなかなかお目にかかれない“美しすぎる外国人チアリーダー”の登場が、大きな注目を集めているのだ。

(参考記事:韓国で大注目!! “フランス人チアリーダー”ドリスは、なぜ韓国にやってきたのか

フランスで生まれ育った彼女は、父の影響で韓国を訪れ、交換学生として過ごした。ファッションデザインなどを専攻していたが、知人の提案でチアリーダーの道に進んだという。

関係者は、ドリスの入団によってハンファ応援団の認知度と人気が一気にアップしたと口を揃えている。

“チアリーダー天国”の韓国

そもそも韓国のチアリーダーとその応援文化は、韓国プロ野球の醍醐味のひとつともいわれる。

韓国でプレーした経験を持つ、現ヤクルト二軍監督・高津臣吾も以前、「日本の応援は外野スタンドが中心だが、韓国は内野スタンド、特にベンチの上が中心です。だからグラウンドに届く声の大きさはかなりもの」と、韓国プロ野球の独特のチアリーダー文化についてコメントしたことがある。

応援の迫力もさることながら、韓国チアリーダーのなかにはタレント化している美女もいるのだ。

(参考記事:【PHOTO】“現役女子高生”に“完璧ボディ女神”も!! 「韓国美女チアリーダーTOP10」を一挙紹介!!

その代表例は、ロッテ・ジャイアンツのチアリーダー、パク・キリャンだろう。長らく韓国のNo.1チアリーダーと呼ばれ、バラエティ番組などにも出演する人気者だ。

あまり知られていないかもしれないが、韓国はチアリーダーの歴史がそれなりに長い。

野球、バスケ、バレー…掛け持ちも

その歴史は1975年に遡り、当時、社会人野球チームであったロッテ・ジャイアンツが「ロッテ・エンジェルズ」というチアリーダーチームを結成したことが始まりとされる。

現在、韓国国内のプロ野球全10球団はもちろん、男女プロバスケ全16球団、男女プロバレーボール全13球団すべてがチアリーダーを導入。掛け持ちしている人気チアも少なくない。

例えば、“ショートカット女神”と呼ばれ、表紙を飾った男性誌が売り切れになるほど人気チアリーダーのソ・ヒョンスクを見てみよう。

(参考記事:話題のチアリーダー、ソ・ヒョンスクが表紙の『MAXIM KOREA』品切れ続出!!

彼女はプロ野球の斗山ベアーズの応援団に所属しているが、その他にも男子プロバスケの高陽オリオンス、女子プロバレーのGSカルテックス・ソウルKIXX、女子プロバスケの牙山ウリ銀行ウィービーなど、多くのチームに所属している。

まさに韓国は“チアリーダー天国”といえるわけだが、彼女たちの労働環境は、見た目ほど華やかではないようだ。

低い賃金、だからこそ…

事実、前出のパク・キリャンは以前インタビューした際、こう話していた。

「チアリーダーの給料は、経歴によって変わります。私はチーム長なので、月給を受け取れます。よく誤解されるのですが、私の給料は一般的なサラリーマンと同じくらい。他の人はもっと低いと思います。それどころか、アルバイトのように1試合いくらという人も少なくないんです」

だからこそ試合中ずっとダンスで球場を盛り上げる彼女たちに、韓国野球ファンは温かいエールを送っているのかもしれない。

アン・ジヒョンなどは、チアリーダーデビューから1000日となった日、多くのファンから祝福を受けていた。

いずれにしても外国人チアリーダーの登場で、ますます盛り上がりを見せている韓国のチアリーダーたち。彼女たちに注目してみるのも一興かもしれない。

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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