『グッド・ドクター』の生みの親・韓国は先進国の中で「もっとも医師の少ない国」?

(ペイレスイメージズ/アフロ)

先週からフジテレビ系列で始まったドラマ『グッド・ドクター』。初回から心震わせる内容で高視聴率をマークしたそうだが、このドラマは2013年に韓国で放映された同名作のリメイクでもある。

韓国放映時は最高視聴率21.5%を記録し、2014年の第50回百想(ペクサン)芸術大賞でTV部門ドラマ作品賞も受賞。韓国の医学界にも一石を投じたが、最近、韓国の医療現場のことが心配になる結果が明らかになった。

経済協力開発機構(OECD)加盟国の中で、“もっとも医師の少ない国”が韓国であることが明らかになったのだ。

韓国保健福祉部が「OECD保健統計2018」の主要指標を分析した資料を7月12日に発表したのだが、それによれば、韓国の臨床医数は1000人当たり2.3人。OECD加盟国の平均は3.3人となっており、韓国はもっとも医師の少ない国となった。

“韓国特有の病気”もあるなかで…

そもそもの医大卒業者数も人口10万人当たり7.9人となっており、こちらもOECD平均の12.1人から離れた数字となっている。

単純に医師は多ければいいというわけではないが、韓国特有の病気とされる“火病(ファビョン)”などもあるだけに、気になるところではあるだろう。

興味深いのは、医師が少ないにもかかわらず、1人当たりが医師に外来診療を受ける回数は年間17回と、韓国がOECD加盟国のなかでもっとも多いこと。平均(7.4回)の2倍強の数字なのだ。

医師がもっとも少なく、外来診療がもっとも多い。これらの数字を見れば、韓国の医師が不足していることは想像に難くないだろう。

医師ではない人が執刀する“幽霊手術”

実際、それを証明するかのように、韓国では近年、“ユリョン・ススル”が問題視されている。

漢字で書くと“幽霊手術”。「一体誰が執刀医なのかわからない手術」を意味する皮肉たっぷりの造語で、韓国では医師ではなく看護師、はたまた医療機器業者まで手術をしていたことが発覚しているのだ。

(参考記事:医師免許を持たない医療機器業者が執刀? 韓国にはびこる“幽霊手術”

それだけではない。ただでさえ医師が少ない中で、その数少ない医師たちがモラルを欠いたいくつかの不祥事も起こしている。

特に、昨年2月にソウルの某大学病院で開かれた「解剖ワークショップ」に参加した5人の医師が起こした不祥事は、社会的な問題となった。彼らはなんと解剖した遺体と“記念撮影”して、SNSにアップしたのだ。

(参考記事:【画像あり】「実に有意義だった…」解剖用遺体と“記念撮影”した韓国の医師たちが大炎上!!

韓国医師協会関係者は「あり得ないことが起きた」と激怒。元会長のジュ・スホ氏が自身のFacebookに謝罪文を掲載したかと思えば、国会でもこの件が話題に上る大騒ぎとなった。

韓国も医師不足だが、日本も状況は酷似

今回発表された韓国保健福祉部の資料によると、医療費の支出は少なかったことがわかる。

韓国国民1人当たりの経常医療費は昨年2897ドルで、OECD平均の4069ドルよりも少ない。その一方で、韓国では近年、精神病院に強制入院させられる患者数が増加したこともあったのだから、医療の現場で歪みが起きていると指摘されても仕方がないだろう。

(参考記事:健康な人が“強制入院”させられる!? 韓国で精神病院の患者数が増加するワケ

いずれにしても医師の不足などが問題視されている韓国。ただ、日本も医師の数は1000人当たり2.4人、1人当たりが外来診療を受ける回数は年間12.8回となっており、いずれもOECD平均以下で、状況は韓国に酷似している。

最近は衝撃的な女看護師による点滴連続中毒死事件が話題を集めるなど、日本でも何かと医療問題に関心が高まっている今日この頃だ。日韓両国ともに医療の現場が改善され、“グッド・ドクター”が増えていくことを願わずにはいられない。