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美女ゴルファー、キム・ハヌルの水着グラビアは韓国でも話題になるか

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
今季賞金女王も現実味を帯びてきた(写真提供:KLPGA)

“スマイルクイーン”の愛称で韓国はもちろん日本でも人気の韓国人女子プロゴルファー、キム・ハヌルが話題だ。

今季の日本女子プロゴルフツアーですでに3勝を上げて賞金女王レースのトップを走ることもさることながら、雑誌『週刊現代』最新号でグラビアを飾っていることも話題になっている。

SNSで公開していたビーチ・バカンス姿

キム・ハヌルは同じ雑誌で昨年6月にもグラビアを飾っているが、今回のタイトルはスゴイ。前回も「キム・ハヌルの休日」というプライベート感あふれるグラビアだったが、今回は「初めての水着姿」と銘打たれている。

キム・ハヌルがビーチでバカンスを過ごしていたことは、彼女のインスタグラムを通じて全世界に公開されていたが、まさかSNSで公開していたビーチでの模様が、今回のグラビアと関係していたとは思わなかった。

(参考記事:女子ゴルフ界の“スマイルクイーン”キム・ハヌルのSNSがすごい)

さっそく韓国のスポーツ新聞のゴルフ担当記者にグラビアページのことを知らせたが、その写真を見て「かなり破格ですね」と驚いた様子だった。

韓国では「画報」と呼ばれるグラビア

もともとキム・ハヌルは韓国でもファッショニスタとして知られ、人気と実力の両方を兼ね備えたKLPGA広報モデルにも過去6回選ばれてきた。

KLPGA広報モデルになると私服姿や韓服(ハンボク)姿でのポートレート撮影があるが、公式行事では胸元が開いたイブニングドレスや大胆なスリットが入ったブラックドレス姿も披露している。

(参考記事:【発掘11枚】麗しきドレス姿に戯れ笑顔まで…”スマイルクイーン”キム・ハヌル画報)

そういったキム・ハヌルの露出に慣れているはずの韓国記者も、「さすが日本のグラビアは違いますね」と舌を巻くほどだったが、韓国記者と話していて改めて感じたのは、グラビアというジャンルに対する日本と韓国の認識の違いである。

もちろん、韓国の雑誌でもグラビアページはある。韓国でグラビアは「ファボ(画報)」と呼ばれ、男性誌では人気モデルやトップ女優の特写特集が組まれることが多い。

女子プロゴルファーで有名なのは、“超絶セクシークイーン”ことアン・シネが男性誌『MAXIM KOREA』で披露した牛革ミニスカート姿だろう。

アン・シネは日本の週刊誌でもグラビアを飾っているが、韓国でも“フォトジェニック”として有名だ。

ただ、以前行なったインタビューでアン・シネはこんなことも言っていた。

結果が伴わなければ批判の元に

「韓国、日本を問わずグラビア撮影を苦手にしたり、重荷に感じることはないですね。ただ、韓国ではグラビアなどを飾ったあとに成績が出なかったりすると、“撮影にうつつを抜かして練習していない”、“ゴルフにまったく集中していない”といった批判の声が出たりするので、少し神経は使います」

つまり、韓国では結果を出していなければ、華やかにグラビアを飾っても批判ややっかみの対象になるというわけだ。プロである以上、結果で評価されるのは至極当然のことだが、韓国は日本以上にプロスポーツ選手のグラビアにはシビアな部分があると言えよう。

しかも、韓国では日本のグラビアは露出が激しいものとされている。前出のアン・シネの週刊誌グラビアが韓国で報道されたときも、一般紙『国民日報』などは「日本でグラビアと言えば、ビキニやセミヌード撮影集を示す」という解説付きだった。

それだけに今回のキム・ハルヌのグラビアは「破格」扱いになるのだろう。何しろ前出した通り「初めての水着姿」なのだから。

韓国の女性アスリートの水着グラビアで思いつくは、北京五輪とロンドン五輪に韓国代表として出場し現在はモデルを務める“人魚女神”チョン・ダレぐらいだが、彼女はもともと水泳選手だったことを踏まえると、おそらく現役女性アスリートで水着姿を披露したのはキム・ハヌルが初めてではないだろうか。

もっとも、キム・ハヌルが着用しているのは正確には“ラッシュガード”である。

韓国では近年、K-POPのガールズアイドルたちがラッシュカード姿をSNSなどで披露することが定着しているが、キム・ハヌルもその流行に倣った格好か。

(参考記事:韓国アイドルたちのセクシートレンドは、水着ではなく“ラッシュガード”!!)

それに今のところ結果の面でも申し分ない。体調不良で2戦欠場していることが心配であるが、今季はすでに3勝を飾っており、日本ツアー初の賞金女王のタイトルも現実味を帯びつつある。

2011年と2012年に韓国で賞金女王を輝いたキム・ハヌルが、日本でも賞金女王獲得となれば大きな話題になることは必至。スマイルクイーンは当分、話題に事欠くことはなさそうだ。

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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