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イ・ボミやアン・シネが後輩美女ゴルファーに教えた日本ゴルフ文化の“良いところ”

慎武宏ライター/スポーツソウル日本版編集長
イ・ボミ、キム・ヘリムとキム・ジャヨン(写真提供:KLPGA)

韓国女子ゴルフ界の“フィールドの妖精”と呼ばれるキム・ジャヨン。彼女が一躍、ブレイクしたのは2012年だった。

この年、韓国でシーズン3勝を上げ、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)大賞、最多勝賞、人気賞の3冠を達成。一躍、韓国女子ゴルフ界の人気者となった。

新世代の台頭で26歳でベテラン?

そんな彼女も今年で26歳。まだまだ若く発展途上だが、韓国では中堅どころが、そろそろベテランの部類に振り分けられそうな年になっている。韓国では最近、若い世代がどんどん台頭としており、新陳代謝も激しい。

人気の移り変わりも激しく、最近はベーグル女(童顔なのにナイスバディという意味の造語)ゴルファーのアン・ソヒョンや、以前に本欄で紹介したユ・ヒョンジュなど、20代前半の美女ゴルファーたちが人気だ。

(参考記事:写真30連発!! “次世代セクシーゴルファー”ユ・ヒョンジュは、アン・シネを超えられるか

そのせいか、キム・ジャヨンも2011年から6年連続で選ばれてきたKLPGA広報モデルに、今年は選ばれなかった。

ただ、今季はふたたび復活の予感。5月の『斗山マッチプレー・チャンピオンシップ』で5年ぶりの優勝を成し遂げ、健在ぶりをアピールした。

今季はKLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)ツアーの日程と重なってしまったため、JLPGA(日本女子プロゴルフ協会)のファーストQTを断念したという彼女だが、日本挑戦を諦めたわけではないという。

「日本ツアーには今、多くの先輩たちが進出していますし、活躍しているじゃないですか。そういう姿を見ていると、私も“いつかオンニ(韓国語で「姉さん」という意味)たちに続きたい”と思うようになります。最近も日本で優勝して戻ってきたヘリム・オンニと話しましたが、とても嬉しそうに日本のことを語るので刺激を受けました」

ヘリムとは、人気と実力の両方を兼ね備えた証となるKLPGA広報モデルの2017年メンバーに選ばれた、キム・ヘリムのことだ。韓国で“卵ゴルファー”の愛称で知られる彼女は、7月の『サマンサタバサ ガールズコレクション・レディーストーナメント』で日本初出場・初優勝を成し遂げた。

韓国ツアーに出場したイ・ボミからの助言

このキム・ヘリム以外にも、キム・ジャヨンは先に日本で活躍する韓国人選手からさまざまな情報やアドバイスを貰うという。最近で特に参考になったのは、イ・ボミからの助言らしい。イ・ボミは8月下旬、『ハイウォン・リゾート女子オープン』で13か月ぶりに韓国ツアーに出場したが、試合中以外でもイ・ボミから日本についてさまざまなことを聞いたという。

(参考記事:イ・ボミ、13カ月ぶりの韓国ツアーをKLPGA公式カメラが完全密着!!)

「以前、私もボミ・オンニと同じ企業からスポンサードを受けていたこともあって、スポンサー行事などでもご一緒することが多く、いろいろとアドバイスをくれるんです。ちょうど私がスランプに陥っていたこともあって、ボミ・オンニは親身になって日本での経験をたくさん話してくれました。それが私にとっては、いろいろとプラスに働きました」

具体的にイ・ボミはどんなアドバイスをキム・ジャヨンに授けたのだろうか。

「日本ではキャディやトレーナーと行動を共にしているそうですが、それがさまざまな相乗効果があると言っていましたね。

例えばオンニは韓国時代、さほどウェイト・トレーニングを重視していなかったそうですが、日本ではトレーナーが常時、体の状態をチェックしてくれてトレーニングも日課になっているので、それがコンディショニングの面でとても役立っているそうです。移動などで体力的に厳しくてもトレーナーがケアしてくれるので、“ゴルフに集中できる”とも言っていました。

私もそうしたアドバイスを受けて、トレーニングやコンディショニングについて気を払うようになりました。今までは練習量ばかりに気を取られていましたが、ボミ・オンニの助言に従い、自分の年齢や体調に合った準備をするようになりました」

アン・シネからもいろんな話が…

韓国では練習量の多さばかりが問われがちだが、日本では“質”も大事になってくる。キム・ジャヨンはイ・ボミの助言を通じて、ゴルフというスポーツに向き合う日韓のアプローチの違いを知ったようだ。

(参考記事:女子ゴルファーたちが見て、感じて、語った!! 日韓女子ゴルフ比較)

「(アン・)シネオンニからもいろいろと話を聞きますよ。オンニは今年から日本でプレーしていますが、日本のコース・セッティングから始まり、ギャラリーのことまで、いろんな話をしてくれるんですよ。どの話もオンニが実際に体験したことなので、リアリティがあるというか、説得力があるんですよ」

アン・シネが日本のゴルフ文化を絶賛したことや、日本人ファンとの出来事については以前紹介した独占インタビューでも明らかになっているが、その話をキム・ジャヨンら韓国女子ゴルファーたちもアン・シネ本人から伝え聞いているわけだ。

そういった心温まる交流エピソードを耳にすれば、なおさら日本に挑戦したい気持ちにもなることだろう。

では、キム・ジャヨンは日本についてどんな印象を抱いているのだろうか。それは次回に紹介したい。

ライター/スポーツソウル日本版編集長

1971年4月16日東京都生まれの在日コリアン3世。早稲田大学・大学院スポーツ科学科修了。著書『ヒディンク・コリアの真実』で02年度ミズノ・スポーツライター賞最優秀賞受賞。著書・訳書に『祖国と母国とフットボール』『パク・チソン自伝』『韓流スターたちの真実』など多数。KFA(韓国サッカー協会)、KLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)、Kリーグなどの登録メディア。韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』日本版編集長も務めている。

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